グレイトギフト 第2話 犯人現る‼︎ 新たなる病院の犠牲者

〜犯人現る‼︎ 新たなる病院の犠牲者〜

 

ーーあらすじ

 

殺人球菌を奥野理事長のコップに混入させ、奥野を殺害した白鳥先生。

藤巻は妻である真帆を救う手立ては白鳥に従うしかないとし、殺人球菌の培養に不本意ながらも協力することに。

ある日,藤巻の研究室に白鳥から着信が入る。

それによると奥野の行政解剖が決まったそうで、今奥野の遺体を病室に運んでいる最中との事。

警視庁警務部厚生課である神林育人(尾上松也)。

それの後始末を藤巻に命じ、ギフトの証拠隠滅を図ろうとしていた。

藤巻は明鏡病院を後にし、奥野理事長の行政解剖を取りやめるよう警視庁に打診。

しかし警視庁は奥野の遺族からの了承を得た上で奥野理事長を行政解剖に回すことを話し、藤巻を説得。

曰く「気になる点がある」との事。

藤巻は同席を願ったが、警視庁は行政解剖の仕事は監察医の役目で藤巻の業務範囲外だとして断った。

しかし藤巻の粘り強い交渉に折れた警視庁は藤巻の現場の立ち会い出席を許可し、理事長がいる病院に向かうことに。

藤巻は自分が培養した殺人球菌の存在に警視庁がすでに気づいてるのかと思っていたが、奥野理事長の死後から3時間が経過した今なお、殺人球菌は体内に潜んでいると考えた藤巻は殺人球菌の消滅を図ろうとしていた。

直腸温度は30℃前後、右頸部は20℃前後を維持、殺人球菌は温度の低下により死滅するため、奥野の行政解剖に際して保冷剤を首元につけて殺人球菌を消滅させる、という計画だった。

奥野の行政解剖の病理室に到着した警視庁と藤巻。

藤巻は保冷剤を奥野理事長の首元に押し当てた。

そして奥野理事長の解剖が始まり、心臓、食道、胃…と、異常がなくそれぞれの部位に「N.P」のチェックを入れた。

しかしその後首元の黒ずみに気づき、小さな嚢胞があると診断。

中身を採取した後、レントゲン検査を開始。

さらに「死因とは関係ない」との診断結果を下した。

神林はその様子を訝しく見ていたが、藤巻は落ち込んでいた。

白鳥は監察医の目をも欺く″ギフト″の力に興奮していたが、藤巻はこんな行為は病理医としてあるまじき行為と罪悪感に悩まされていた。

しかし殺人球菌が見つからなかった際に喜んでいた自分もいたとの事。

つまり情緒不安定なのだ。

病理医としての職責を恥じる自分と、妻を救えたと喜ぶ自分が交錯して、どっちが正解かわからずじまいだった。

そして1話最後、自分のもとに送られてきた1通の手紙。

白鳥はその内容を聞くと外部に情報が漏れないよう藤巻に守秘義務を課した。

さらに水面下に潜む真犯人の特定を急ぐためその場を去った。

 

球菌は細胞であり、単体でも養分を与えれば分裂する。

与える養分や環境を変えることで細胞は変異・転移を繰り返し、様々なワクチン開発の途上で殺人球菌が生まれてしまった、と藤巻は結論づけた。

ギフトの真犯人に対し「なぜこの病院にギフトを持ち込んだのか?」と疑問を抱いていた。

そこに藤巻が目をつけたのが久留米(波瑠)だった。

藤巻は久留米とともに安田克(まさる)が生前経営していた店舗に行き、おすすめの料理を振る舞われた。

藤巻はその料理にすらギフトが仕込まれてるのかと疑ったが、すぐに顔色を変えて「美味しい。」と答えた。

藤巻と久留米が付き合ってると明鏡病院ではもっぱらの噂だった。

久留米はギフト(殺人球菌)が入った小型の培養器の中身を確認、奥野理事長の殺害にはその球菌が関与していると断じた。

しかし久留米は藤巻を犯人と断定せず、真犯人の洗い出しを行うため藤巻に球菌を使った犯人を質問。

藤巻はここまで球菌事情について詮索してくる久留米を自分から情報を聞き出すためのハニートラップとして疑い、「なんでそんなことが知りたいのですか。」と逆質問。

久留米は「研究職の性(さが)です。」と答えた。

藤巻は「犯人が見つかったとき、球菌がないと証拠がなくなってしまう。」と球菌の培養理由についてこう説明。

すると久留米は自分も球菌の培養に協力すると言い、もし断れば殺人球菌の培養をみんなにバラすと脅迫。

藤巻は久留米の協力を受け入れ、殺人球菌ではなくギフトという名称を使うこと、この件については他言無用を守ること、その2つの約束を課して2人は合意。

もちろんそれでも藤巻は久留米を疑っていた。

 

翌日、院内規定14条3項に基づき、次期理事長候補であった白鳥先生が奥野理事長に代わり新たな理事長に就任。

真帆は理事長の就任を祝い、白鳥らは来週にはオペの準備が整うことを説明。

白鳥は病理部の国崎(くにさき)教授の高齢を理由に引退させ、次の病理部教授を藤巻に推薦。

藤巻は自分が白鳥の走狗に成り果てていることに危機感を覚える。

その様子を横目で訝しげに見ていた郡司博光(津田健次郎)。

その際、鶴下綾香(片山萌美)から電話がかかり急性心不全の患者が出たことを報告。

 

ーー迫る警察の捜査網… 待ち受ける衝撃のラスト‼︎

 

明鏡病院に駆けつけた藤巻。

その患者にはギフトはなかった。

その頃、神林は窓を眺めていた。

神林の娘・琴葉(中島瑠菜)は父親の元気がないことを心配し、「刑事だった頃の父親みたい」と例えた。

部屋を出た神林は藤巻とばったり出会い、外の公園で2人でプリンを嗜んでいた。

神林は奥野理事長の件について事件性を疑っており、奥野の教授会の日に防犯カメラを確認ししたところ奥野が藤巻を指差すシーンを見ていた。

藤巻は教授ではない自分が出席したことを奥野に咎められた、と釈明。

間違えて出席した理由を「ついうっかり…」とさらなる釈明を加えた。

しかし問題の中核部分は、その場にいた白鳥が奥野理事長が倒れても席を立ち上がっていなかったところにあったのだ。

さらにその後、奥野の行政解剖の判断を仰ぐシーン、白鳥の目が確信犯に近かったことから、神林は白鳥を犯人と疑っていた。

奥野の水コップの中にはなんの異常物も毒素も検出されていなかった。

藤巻は白鳥が席を立ち上がらない理由を「たまたまじゃないですか。」「動揺して立ち上がれなかった。」と説明。

神林はそれでも食い下がり、警視庁の捜査が及ばないことを理由に藤巻に白鳥の監視を言いつけた。

曰く、″友達だから″と。

奥野のコップは水温10℃前後でギフトは消滅していたことを挙げ、またしてもギフトの素晴らしさを藤巻に絶賛。

警察の捜査網を掻い潜り、真帆の命を握っていることを利用して引き続き球菌の培養、さらには藤巻に神林の監視を命じた。

つまり2重スパイである。

 

11月1日、藤巻は特別個室フロアの防犯カメラを消去されていたことを確認い、どうやら奥野理事長の命令だったらしい。

藤巻は病院の不祥事もみ消しのために防犯カメラを消去したと邪推。

さらに藤巻はその日の22時ほどの来院者のリストを見せるよう白鳥の権限を理由に半ば強要。

そこには愛宕総理の愛人である安曇杏梨(倉科カナ)の名前が載っていた。

藤巻は身なりを久留米に指摘され、その現場を見られた2人は″都市伝説″(2人が付き合ってることの比喩表現)と言われた。

藤巻は白鳥の理事長就任祝いに出席し、多くの出席者が乾杯の音頭をあげた。

白鳥がいたことを不審に思った藤巻。

実はこの会合パーティが開かれたアルカナムは、明鏡の理事長が代々貸し切っていた。

その理事長に教育を受けさせる場所であったのだ。

そこに安曇が出席。

白鳥と安曇が面会。

白鳥の晴れの舞台を祝った。

藤巻は安曇と2人で酒を嗜み、カクテルの中に藤巻はギフトが仕込まれていないか念入りに確認。

そして一服した。

特に異常はなく藤巻は安曇に対して遺産相続の揉め合いについて指摘。

藤巻は安曇が愛宕を殺害したと疑い、安曇は笑った。

さらに安曇は別の新しい愛人の存在をほのめかし、それが白鳥理事長であると明かした。

そして「毒は入っていませんので安心してください。」と言い残してその場を去った。

遺産を狙い安曇が愛宕を殺害する理由は十分だとして、ギフト第一使用者の犯人が安曇であると藤巻は疑っていた。

一方、明鏡心臓外科医の郡司は藤巻が教授になったことを不審に思っており白鳥を支えてきた自分がのけ者扱いされていることに怒りをにじませていた。

その場にいた鶴下は藤巻の不審な行動(急性心不全の患者がいたらすぐに伝えるよう)を挙げ、郡司に執拗に取り入っていた。(つまり不倫関係)

 

藤巻は研究室に届いた1通の手紙を読み、そこにはこう綴られていた…。

「殺人球菌のことで大事なお話があります

一人で地下駐車場に来てください。」

と。

藤巻は久留米を疑いつつ、地下駐車場に向かった。

そこには伊集院薫(盛山晋太郎)がいた。

伊集は白鳥と藤巻が結託して奥野理事長を失脚させたこと、政財界との癒着について指摘。

さらに理事長の高給取りを批判しそのおこぼれを貰うために「謎の犯人から白鳥から手紙が届いたと伝え1億円を要求すること」を藤巻に命令。

これは用意した1億円を藤巻に受け渡し犯人の特定を急ぐであろう白鳥の人任せな性格を利用しそのおこぼれ分を貰うという計画であった。

しかしそれでは結局犯人特定には結びつかない…。

藤巻は犯罪に加担することを躊躇ったが、伊集は「人殺したんだろ。従わなかったら警察に通報する。」と脅迫する。

さらに大学病院の給料が少ないことを理由に白鳥から多額のお金を巻き上げ藤巻と折半で儲けることを説明。

つまりは3重スパイということだ。

(白鳥・神林・伊集)

伊集は藤巻に白鳥への脅迫状をつきつけ藤巻は白鳥理事長に手渡した。

白鳥は明日の正午までに1億円を工面するため銀行から預金をおろすよう藤巻に依頼。

そして引き続き犯人の特定を急ぐ。

その様子はスマホの通話機能で隠蔽防止のため伊集にも聞こえている状態であった。

伊集は白鳥からお金を巻き上げられることに喜び、藤巻を残して投資物件の内見に向かった。

藤巻は途方に暮れていたが、そのとき保管していたギフトがなくなっていたことに気が付く。

それに焦った藤巻はむしろ我々が白鳥に利用されていることを伊集に話し、駐車場の会話は白鳥に全て聞かされていたのだ。

つまり白鳥が打った巧妙な演技だったのだ。

藤巻は外にいた伊集と会い、白鳥に2人で謝罪することを説明。

しかし伊集は病院内での食べ物に手をつけなければギフトに蝕まれることはない、と藤巻に説明。

伊集は持参していた高温の中国茶を飲み、その刹那…

「温かい飲み物は危険です! ギフトは…温度が高いと…‼︎」

藤巻のこの注意喚起の後、伊集はその場で昏睡。

首元に黒い斑点を確認し、すぐに周りに救助を呼びかけた。

白鳥は知らずのうちに殺人球菌を伊集の飲み物に仕込んでいたのだ。

白鳥がギフトの犯人である説も真実味を帯びていき…

次回はさらなる波乱な展開が待っているだろう。

 

〜2話終わり〜