ワンピース 第6話 絶体絶命!猛獣使いモージVSルフィ!

〜絶体絶命!猛獣使いモージVSルフィ!〜

 

ーーあらすじ

 

バギーに短剣で片足の自由を奪われ、重傷を負ったゾロ。

それでも踏ん張ってルフィの檻を背負い、少しずつ歩を進めるゾロを見てナミは戦慄した。

曰く「なんでこんなことするのよ…海賊のくせに…」。

一方、バギー弾の爆風を逃れたバギーはルフィたちに報復をするため、バギーの一味である猛獣使いモージにゾロの暗殺を命じる。

ルフィの檻を運んでいたゾロは石畳みの床を引きずりながら疲労限界のため気を失ってしまう。

さらにルフィたちの前に1匹の子犬が立ちんぼしており、興味本位で檻ごと近づいたルフィは犬にちょっかいをかけ、逆に指を噛まれてしまった。

ゾロは一瞬目を覚ましたが、ルフィに「てめえ今の事態わかってんのかぁ!!💢」と言い残してついに倒れた。

そこにナミが再び現れ、檻の鍵をルフィに渡した。

曰く「あんたに借りを作りたくなかっただけ。

しかしルフィが鍵を受け取る瞬間、犬が横取りしてさらに鍵を丸飲みしてしまう。

ルフィは焦ってすぐに鍵を吐き出すよう乱暴するが、そこに重々しい甲冑を身につけた初老が現れ、「コラ、シュシュをいじめるんじゃない。」と注意した。

老人はオレンジ町の町長(ブードル)であり、ゾロの深い傷口を見て心配した町長は医者にかけようとしたが、ゾロは「寝てれば自然に治る」と言ってベッドで寝込んでしまった。

ルフィに噛み付いた犬の名前はシュシュといい、町長曰く「店番をしていた」との事。

実はシュシュのいた店はペットフード屋であり、この店のオーナーは町長の親友でもあった。

シュシュの飼い主であるオーナーは3ヶ月前にすでに病死しており、オーナーの帰りを待ち続けていた。

しかしこれはあくまで町の人の噂であり、頭の賢いシュシュは自分の飼い主が故人であることはすでに知っていた可能性が高いとの事。

シュシュにとって飼い主とともに過ごしたこの店は一生の宝物であり、店番としての務めをずっと果たしていた。

町長がシュシュを避難させようとしたときもシュシュはその場を一歩も動かずに店番をしていた。

 

ーー猛獣使いモージ

 

そこで突然、物音がした。

ルフィが上を見上げると鋭い牙を剥き出しにしたライオンがルフィの檻を睨みつけていた。

ライオンの頭上には奇妙な着ぐるみ格好をしたモージが佇んでおり、ルフィからは「変な着ぐるみ被ってんな〜」と指摘されたが、実はこれは地毛であり「違う!これは本物の毛だ!」と少し取り乱していた。

しばし経て冷静を取り戻し、自分がどんな動物でさえも飼い慣らすことができることをアピール。

試しにその場にいたシュシュにお手をしたが、シュシュに右手を噛みつかれて間抜け顔を晒してしまった。

そしてライオン(リッチー)に檻を踏み潰すよう命令し、檻ごと粉砕した。

その際に脱出したルフィを逃さず、足で追撃して向かいの壁に叩きつけた。

即死だ…。

不敵な笑みを浮かべつつ、ルフィの死亡を確認することもなく勝利宣言。

今度はゾロを探し出そうとするが、リッチーが腹を空かせたため目の前にあったシェシェの店の食べ物を必要以上に漁る。

一方、ルフィはケロッとしており、人間離れした頑丈さタフネスさに「なんで生きてんのよあんた!」とナミは驚いていた。

ブードルにこの町に来た目的を問われるとルフィは「航海士とグランドラインの海図を手に入れるため」と答え、モージのもとへと走る。

モージとリッチーは店を守るシュシュを痛めつけ、店の中に入ろうとしていた。

シュシュは主人に献身的に尽くす良き番犬であり、砂浜の急な勾配を登る人力車を後ろから押してあげたり、主人と霜降り肉を食べ合うなど長い間交流を育んでいた。

傷だらけになったシュシュはそれでも店の前を動かず、モージたちを威嚇し続けた。

このままではらちが明かないと思ったモージは店ごと燃焼させ、ついには跡形もなく消し炭となってしまった。

それを終始見ていたルフィ。

店の前で「ワオーン!」と悲しく遠吠えするシュシュの姿に感化されたのか、ルフィはモージの前に立ち塞がり、襲いかかるリッチーをゴムゴムの槌(つち)でネジ巻きにして地面に叩きつけた。

あまりに一瞬の出来事だったのでモージは呆然としていた。

そしてルフィの強さに恐怖したモージは降伏宣言をし、今までの非道な行為を詫びて和解を図ろうとしたが、ルフィは「もう謝らなくていいよ。あの犬の宝は…戻らないんだから。」と宣言。

モージの首を掴んでゴムの要領で懐に持ち込み、ためを入れた渾身のパンチでシュシュの仇を取った。

 

ーー町長(ブードル)の心意気

 

ナミは全焼したシュシュの家を見て「どいつもこいつも…海賊なんてみんな同じよ…」と静かなる怒りを滲ませていた。

ナミはルフィに「あんたも…!海賊なら同じことをするのよ…! 仲間集めて人殺す前に… ここで殺してやる…!」と殺意剥き出しにしてルフィに近づいたが、ブードル(町長)が間一髪なところでナミを止めた。

さらにルフィはシュシュに「ごめんな、これしか取り戻せなくてよ」と僅かな量のペットフードを渡し、立ち去ろうとするシュシュに「お前も頑張れよ!」とエールを送った。

それを見たナミはルフィに対する態度を改め、自分の無礼を詫びた。

一方、ルフィに敗北したモージがバギーに報告し、怒りを爆発させたバギーはありったけのバギー弾を撃ち込むと断言。

町長(ブードル)は町が破壊されゆく光景をただじっと見ているだけの自分の無力さを痛感し、ついに立ち上がった。

このオレンジ町は開拓時代、多くの労働者が町おこしに協力し合い発展させてきたという歴史があった。

その町をこれ以上好き勝手にさせるわけにはいかない…という理由から単身バギーのアジトへと突っ込むことを覚悟。

その際、バギー弾が1発撃ち込まれ、ブードルの家までも破壊されてしまった。

ベッドで安静にしていたゾロは手荒な起こし方をされ、「寝足りねえ…」と言いながらちゃっかり生きていた。

そのことにまたもや驚いてしまうナミ。

血走ったブードルはナミの制止を振り切って敵のアジトへと突っ走る。

ほぼ丸腰に近い状態のブードルをナミは心配したが、ルフィはその意思を尊重して「そうだオッサンっ!」とガッツを入れた。

ナミ曰く「町長さん…泣いてた。

町長の目の下には涙の跡が見えていた。

ルフィは町長のことを気に入り、「俺あいつ好きだ。絶対死なせない!」と宣言。

ゾロもそれに賛同し、傷口の深さを心配したナミに止められるが、「腹の傷よりやられっぱなしで傷ついた俺の名のほうが重傷だ!」と言いのけた。

グランドラインを目指すルフィにとって航海士ナミの存在は不可欠であり、海賊の仲間にはならないが手を組む…という暫定的なやり方でナミは承諾した。

そして2発目の砲弾を用意したバギーのもとに1本の槍をたずさえたブードルが「道化のバギー出てこーい!」「我が宝であるこの町を守るため…わしと勝負しろー!」とバギーを挑発。

そんな町長の宝をバギーは戯言と見下し、町長の首を締め上げて「自分が海賊王になる男だ。」とまたもや高らかに宣言。

しかしその途中、やってきたルフィに手を掴まれ、バギーは身動きがとれなくなる。

そしてルフィはこう言った。

約束通り…お前をぶっ飛ばしにきたぞ。

 

〜TO BE CONTINUED〜