〜壮絶決闘!剣豪ゾロVS曲芸のカバジ!〜
ーーあらすじ
町長の危機にやってきたルフィは、バギーの手を掴むと「約束通りお前をぶっ飛ばしにきたぞ。」と晴れやかな笑みを浮かべつつ宣言した。
ナミの目的はグランドラインの海図と財宝を手に入れることであり、ルフィたちに加勢することはないとゾロに忠告。
町長はルフィとゾロをよそ者扱いし、この戦闘には我関せずにいてほしいと叫んだが、ルフィは町長を壁に軽く叩きつけて気絶させた。
曰く、「邪魔!」。
少しサイコパスな一言に聞こえるが、これは町長の身の安全を優先した結果ゆえの苦肉の策と言える。
ナミは手荒なやり方すぎて呆れるが、ゾロは「このほうがいい。」と納得していた。
そしてルフィは息を大きく吸い込み、バギーに対して「デカっ鼻ーーー!!!」と四海に響き渡る声で叫んだ。
周りはドン引きし、ナミは青ざめた顔で「それだけは言っちゃいけないのに…!」と焦っていた。
バギーの怒りは頂点に達し、バギー弾をルフィめがけて放つよう命令。
ゾロはさすがに避難するよう促したが、ルフィは余裕の表情で「俺に効くか!」と叫んだ。
そしてゴムゴムの風船を発動し、自分の腹を風船のように膨らませてバギー弾を受け止めて衝撃を吸収させた挙句、さらにゴムの要領でバギーの方向に跳ね返した。
その最中、バギーやナミらはルフィの特異体質に驚愕していた。
ゾロは「それを早くやれよな…」と半分呆れ顔だった。
目の前の家は倒壊、瓦礫の塊となった。
ルフィの強さを不思議に思ったナミは、ルフィの強さについて尋ねると「ああ、これはゴムゴムの実だ。」と涼しげな顔で返答したため、ナミは「それがなんなのか聞いてるのよ!」と呆れていた。
一方、バギーは手下を肉壁とし、爆風から逃れていた。
その爆発の渦中においてモージは目を覚まし、周囲の状況から事態を重く見た彼は、目の前のルフィの姿を見て「あいつだ!あの男ー!」と叫んだ。
そしてモージの口からルフィが悪魔の実の人間であることが判明し、さらにルフィ自身がゴム人間であることを明かしたことでバギーは全てを理解した。
さらに後ろの瓦礫の山からモージのペットであるリッチーが舌を出したままカバジに持ち上げられ、モージは「旗揚げ以来、最大の屈辱ですねえ」とオネエ口調で挑発された。
カバジは自分の服を汚さないためにリッチーを盾に使い、意識を失ったリッチーをモージは気にかけていた。
目を覚ましたリッチーはカバジの顔を見るや否や瓦礫の内側に隠れてしまい、ペットを散々にされたモージはカバジを襲うも逆に蹴りを入れられ、蹴られた方向にルフィがいたため二重コンボを喰らう形で壁にめり込んでノックダウン。
まさに最大の屈辱であった。
ーーゾロVSカバジ
カバジは船長(バギー)の手を下すまでもないと考え、お得意の曲芸ショーをルフィたちの前でお披露目する。
一輪車に乗ったままルフィに剣を突きつけるがゾロに止められ、カバジは1人の剣士としてゾロを倒せることを光栄に思っていた。
しかしバギーに刺された傷口を見て「バカめ…!」と言い放ち、火吹き芸・火事おやじを炸裂。
火が回って身動きが取れないゾロにすかさず片足キックを入れ、傷口をさらにやられたゾロは白目を剥いて倒れ込んでしまう。
これでも手加減したとゾロに挑発するモージはとどめとして「湯けむり殺人事件」を披露。
剣を何回転もさせて砂けむりを巻き起こし、ゾロの視界がぼやいた後、剣を入れる。
そしてまたガード中に蹴りを入れ、ゾロは床に倒れたまま痛みにあえぐ。
ルフィは無表情のまま棒立ちで試合を観ており、ナミのSOSにも応じなかった。
そしてカバジは一輪車に乗ったままゾロに剣を突き出し、なんと貫いてみせた。
ゾロのギプスがはがれ、もう力尽きたと思いきやゾロは倒れなかった。
そして「ハンディは…これくらいでいいか?俺とお前の格の違いを教えてやるよ…。」とカバジに宣言。
ゾロは「俺の剣が目指すのは世界一…剣士と名乗る野郎には…たった1度でも敗れるわけにゃいかねえ!」と強い志をアピール。
カバジとゾロは睨み合い、ゾロの見下し発言の連続にカバジの怒りはじわじわと増していった。
一方、ナミは「付き合ってらんないわ…」と試合の勝敗を放棄して無関心を決め込んだ。
ルフィは特に止める様子もなく、「ああ、ありがとー!」とナミに礼をつげた。
カバジは奥の手を引き出し、「カミカゼ百コマ劇場」を披露。
ナミは荒れた倉庫の中を物色し、鍵を取り壊して財宝を漁っていた。
カバジの百コマはゾロに壊され、カバジは一輪車で壁伝いに登り、上空に舞い上がって剣を振り下ろした。(山登ろー→納涼打ち上げ花火→一輪刺しの3連コンボ)
バギーはその際、カバジを援護するため、地を這う「バラバラ砲」を発動。
しかしその最中、バギーの放った手はルフィの足で踏みつけられ、間一髪でゾロはカバジの攻撃を避けた。
ルフィはゾロの戦いに手を出すなとバギーに忠告し、男の戦いを守り通そうとしていた。
一方、ナミはランタンをつけて灯りをともし、有り余る財宝を見つけて喜んでいた。
しかしバギーの部下に背後から剣を仕向けられ、ナミは焦ってしまう。
そして酒酔いしていることを利用してナミは胸の痛みを訴え、チラ見えバストを晒してしまう。
バギーの部下はナミの豊満ボディにまんまと釣られてしまい、その隙にナミに杖で叩かれて気絶。
さらにバギーの部下が持っていた鍵を奪い、ついにグランドラインの海図を入手。
一方、ゾロはカバジとの戦闘が続き、「疲れた…。」と言った。
カバジは「さすがに勝負を諦めたな。」と挑発したが、「お前のくだらねえ曲技に付き合うのが疲れたって言ったんだ。」とゾロに返され、カバジは顔色を変えて本物の剣技(剣さばき)でトドメを刺そうとする。
しかしゾロの「鬼斬り」で体を十字架に切り伏せられ、その場でKOされた。
ゾロはこれまでの疲労がたたってその場で寝込んでしまう。
ナミは袋に詰め込んだ財宝を白昼堂々引きずりこの町を出ようとしたが、やはりルフィのことが気がかりなのか複雑な表情を浮かべていた。
ーールフィVSバギー
ルフィはグランドラインに行くことをバギーに宣言したが、バギーは「観光旅行でもするつもりか?」と挑発。
極めつきは「海賊王になる。」と言い放ったルフィに首をガクンと曲げ、「ふざけんな!派手アホがー!」とさらに挑発。
ルフィは戦闘の構えを見せたが、バギーはルフィのかぶっている麦わら帽子を見るやいなやシャンクスの存在を示唆するかのように「あの赤髪の男をよ…!」と怒りをにじませていた。
そしてゴムでは刃物は跳ね返せまい…!として短剣をブーメラン状に仕立ててルフィに投げつける。
さらにゴムゴムの実を「面白い能力だが…隙だらけだな!」と言い、ルフィの腕にナイフを刺そうとするが、伸びた腕に戻ろうとするルフィの慣性を度外視していたため、「バラバラ緊急脱出!」と少し間抜けな声で首ごと分離した。
ルフィは目の前の瓦礫にぶつかったが、「ちくしょー。バラバラ分解しやがって。」とぶっちゃけた。
さらに短剣3つをたずさえた手を使い、バラバラ砲としてルフィに攻撃。
バギーの手を押さえたルフィだったが、バギーの切り離し能力で手がショットガンのごとく頬をすり抜けた。
そしてルフィは帽子を持ちながら「この野郎!!」と今までにない鬼の剣幕でバギーに対し叫んだ。
「よくも…よくもこの帽子に傷をつけやがったな!」
「これは俺の宝だ!この帽子を傷つけるやつは絶対にゆるさねえ!」
声を荒げながらこう叫び、それを横目で見ていたナミは取り乱したルフィに少し驚いていた。
バギーは「どうやらいわくのある帽子のようだな。」とルフィが麦わら帽子を特別視していることに気がつき、後ろからさらに追撃をかけ帽子の中央部に短剣を突き刺した。
ルフィは呆気に取られ、シャンクスの思い出のお下がりを傷つけられたために言葉を失った。
バギーは宝の定義を問いただして、持ち主の威厳や権威の象徴を示すもの…と語った。
さらに麦わら帽子を「小汚い帽子」と罵った。
ルフィは「それは…シャンクスとの…誓いの帽子だ!」と叫んだが、バギーはシャンクスの帽子であることを知り驚愕。
同時にルフィもバギーがシャンクスと顔見知りであることに驚き、「海賊見習い時代にな… くそ忌々しい赤髪野郎が!」とバギーは帽子を踏みつけた。
ルフィは顔色を変えて「シャンクスは偉大な男だ!お前と同志だと!?お前と一緒にするなーー!!」と激怒し、バラバラ緊急脱出で分離したバギーだが下半身がおろそかになっていたためにルフィにお腹を蹴られ、その場で倒れた。
そしてルフィはシャンクスとの関係性をバギーに追及。
バギーは少し冷静になり、「そんなに聞きてえか… あいつはただ1人… 絶対に許せねえやつなんだ…!俺は生涯あいつを呪ってやる!あいつだけは許せねえ!」とシャンクスとの間に浅からぬ因縁があったことを伺わせ、第7話は終了。
〜TO BE CONTINUED〜