北斗の拳 第2話 必殺残悔拳‼︎ 不毛な荒野に明日をみた‼︎

〜必殺残悔拳‼︎ 不毛な荒野に明日をみた‼︎〜

 

ーーあらすじ

 

夕日が照らす荒野…。

寂れたゴーストタウンの中、1人夕日をみつめるリン…。

夕日を100回見送ってもケンシロウは帰ってこない…

そんな長老の言葉にリンは「来るもん!ケンは帰ってくる。きっと帰ってくる‼︎」と反論。

リンはケンシロウの帰りをいつまでも待っていた。

ケンシロウは恋人であるユリアの夢を見ていた。

ユリアの居場所がわからず、「ユリア…どこにいる…。」と空を見上げてつぶやいていた。

そこに車に乗ったバットが来たが、Z666(ジード)の襲撃だと思ったケンシロウは警戒して身を隠していた。

気配もなく突然現れたケンシロウに対し、バット曰く「忍者みたいだな…。」と。

バットはそこら辺に落ちていた部品を組み立てて1台の車を作り上げるほどメカに精通している。

バットは自分のメカの腕を「アルキメデスエジソンかってところ。」と自慢していた。

そんな風来坊のバットとともにケンシロウは車で移動し、途中で何かの気配を察したケンシロウはZの集団を発見。

そこにはZに暴行されている種籾(たねもみ)のおじさんがいた。

Zは種籾をよこすようおじさんに脅迫し、ボウガンを突きつけた。

バットは弱肉強食の世界では日常茶飯事だとして見て見ぬふりを決め込んだが、ケンシロウは水泳フォームのごとく、高台からZを奇襲。

Zのボスはボウガンの矢をケンシロウに向けたが、

ケンシロウは「一子相伝北斗神拳の前ではボウガンの矢は止まった棒に過ぎない。」と揶揄。

Zはボウガンを放ったがするりと避けられ、さらに2度目の外した代償としてZのボスは右目を失うはめになった。

二指真空把(にししんくうは)によりボウガンを跳ね返されたため。

Zの集団は退散したが、バットはこの関東一円を支配しているKINGの勢力の一角がZだと説明。

ケンシロウはコソ泥のバットの「狙った獲物は逃さない」というモットーを戦意高揚に利用し、「(奪われた)種籾を取り戻してこい。」と命令。

バットは「そりゃ無理だぜ…相手はKINGだぜ‼︎」と弱音を吐き、ケンシロウは呆れた。

しかしバットは気が変わり、「種籾はオイラに任せろ‼︎」と言い残して車で突っ切った。

 

一方、Zのボスであるスペードは看病されていたが、そこにバットが現れた。

バットは「世界に1つしかないハンドメイドのSpecialティーカートをKINGにプレゼントする」と言い、Zに取り入ろうとする。

Zが車に気を引いている間にバットは敵のアジトに侵入、おもちゃのネズミを使って看守の目を欺き、種籾を取り返した。

しかし外にいたZの集団はバットの車を「ポンコツ」と称し批判。

バットは車に乗り込み、ガス欠を起こして荒ぶった運転を披露、Zは笑っていた。

その後、バットはある程度離れた場所でアクセルを全開にし、敵のテリトリーから抜け出すことに成功。

Zはしばらくして種籾が奪われたことに気づき、村を襲撃しようとした。

バットはこっそり種籾を食べようとするが、ケンシロウに止められて1粒の種しか食べられなかった。

ケンシロウは種籾をおじさんに渡し、おじさんは喜んだ。

この種籾さえ撒けば豊作に恵まれ…

食糧の奪い合いや争いもなくなると話した。

今日よりは明日…。

ケンシロウがこう言うと、

田には米が実り… 野には花が咲き乱れ… 空には雲雀(ひばり)がさえずり… 川には魚が泳ぐ…

半年のすえに集めたこの種籾は、かけがえのない宝物であった。

ケンシロウはおじさんを担ぎ、種籾じいさん出身の村に向かうことに。

村では物々交換が行われていたが、宝石や貴金属などの代物はすべて「値打ちがない」と判断され、食糧だけが取引できた。

それほどまでに貧しい村だった。

望遠鏡で確認した村人は、ミスミおじさんを乗せた車をとらえた。

ミスミおじさんの帰りを喜ぶ村人。

しかし背後にはZの魔の手が迫っていた…。

 

ミスミおじさんは種籾を村に届けてくれたケンシロウに最大限の感謝の言葉を告げた。

その後ケンシロウはバットに車を発進するよう命令。

バットはおこぼれすら貰えないことに不満を抱き、発進をしぶる。

ケンシロウは赤ん坊の泣き声を聞き、なぜ泣いているかバットに質問。

バットは「ガキは鳴くもんさ。」と返したが、赤ちゃんが泣いている理由は母乳が出ないことによる飢えだとして「誰もが飢えている。」と説明。

バットは「わかったよ…。」と言って渋々発進。

しかしその途中、Zの集団が村を襲撃し皆殺しを開始。

Zと行き違いになったケンシロウは少し遅れて村に到着、

だが時すでに遅し…

種籾のミスミおじさんは背後から槍を刺されて絶命。

明日が…明日が…。

ミスミおじさんはこう言い残して力尽きた。

それを嘲笑うZのボス・スペード。

ケンシロウは怒りを爆発させ、胸の7つの傷を光らせて「貴様らに今日を生きる資格はない‼︎」とぶった斬る。

ケンシロウはZの罠で両腕を拘束され、Zはオノを投げつけた。

しかしケンシロウは軽くオノを跳ね除け、人間は潜在能力の30%しか引き出すことはできないが、北斗神拳は残りの70%の能力を使うことに極意がある‼︎とし、最後に岩山両斬波(がんざんりょうざんぱ)を披露。

I字型にケンシロウのチョップの手がめりこみ、敵はその場で死亡。

最後に残ったスペードは必死の抵抗をするがケンシロウに羽交締めにされ、両腕をへし折られた。

とどめに北斗残悔拳(ほくとざんかいけん)を突かれ、指を離した7秒後に死亡宣告。

これは708ある経絡秘孔のうちの頭位(とうい)である。

カウントダウンが始まり、うろたえるスペードは7秒後に爆散。

惨めな最期であった。

 

一方、リンは村を抜け出してケンシロウを車で追っていた。

ケンシロウはミスミおじさんの墓標を立て、形見でもある種籾を墓周りに撒いて「そんなところに撒いたってみのるわけねーだろ」とバットに言われたが、「みのるさ…下に老人が眠っている。」とケンシロウは墓標の下に眠るミスミおじさんの弔意を込めた。

 

〜2話終わり〜

 

ーー2話感想

 

わずかな食糧にしのぎを削って無益な争いや殺傷を繰り返してしまう弱肉強食の社会。

そんな社会のストッパー的役目を果たすであろう種籾は、ミスミ爺さんにとってどれだけ大事なものであったかは計り知れませんね。

そんな願いを無惨に踏みにじるZ集団。

生きることの大切さを改めて知る機会になりました。

 

余談ですがバットがZの集団に馴染むシーン、

あのシーンだけZがマシな集団に見えてしまいました(笑)

いや、バットのアジテーション力の賜物でしょうか。

とっさに「世界に1つしかないハンドメイドのSpecialティーカート」みたいな台詞がポンと出てくるのはバットの才能ですよね。

間違いなくケンシロウではなし得ない芸当です(笑)

 

また、少し気になったのがリンが車を運転するシーン。

わずかなコマしか描かれていませんが、無免許にも関わらずあんなにスイスイ運転できるものか?と少し疑問に思ってしまいました。

実はリンもメカに詳しかったりして…

とにかく色々ツッコミどころ満載の回でした。

次回も楽しみですね。

グレイトギフト 第3話 妻の命を救え‼︎ 軽井沢ゴルフ殺人

〜妻の命を救え‼︎ 軽井沢ゴルフ殺人〜

 

 

ーーあらすじ

 

真犯人をめぐるドタバタ劇…。

様々な思惑が飛び交う中、藤巻(反町隆史)の同志であった伊集(盛山晋太郎)が中国茶を飲んだ瞬間、その場で倒れた。

そして病院に運ばれて行政解剖を受けた結果、またしても「急性心不全」の診断が下った。

神林(尾上松也)は病院帰りの藤巻が外でも白衣を着ていたことに疑念を抱き、「なぜ白衣を?」と問い詰める。

すると藤巻はカンファレンスの結果で気になる点があり、それを聞き出すために伊集を引き止めた、との事。

取り調べの結果、藤巻はこの日は解放された。

しかし月足(濱正悟)と神林は藤巻の殺害を疑い、伊集の飲んだ水を鑑定に回すことに。

白鳥(佐々木蔵之介)はギフト管理を怠った藤巻を非難し2つのうちの1つのギフトを白鳥が預かることになる。

藤巻はギフト(殺人球菌)の悪用に耐えかねてギフトの培養をやめ、データや研究結果などを全て破棄すると言ったが、白鳥は愛宕の死を理由にギフトがなくなれば真犯人の特定も困難になる…と反論し、さらに断れば藤巻の妻・真帆の真菌細胞シートの取り消しも辞さない態度を強調。

藤巻は妻の手術が終わるまでギフトの培養は続ける…と言い残してその場を去った。

 

一方、藤巻の同志である伊集の葬儀が開かれ、奈良(小野花梨)は伊集の死を悼んで泣いていた。

白鳥は伊集の死を偲ぶ中、これからは藤巻を中心に患者のため病院の舵取りをしていく…と発表。

さらに伊集にハスの花を手向けるなど死者への弔いも忘れずに周囲の好感を誘う。

伊集の遺体には化粧が施されていたが、やはり首元には黒ずみがあった。

その日、伊集と一緒にいた藤巻を久留米は疑ったが、藤巻は「なぜこんな危険なことに首を突っ込んでくるのですか…!」と取り乱していた。

藤巻はギフトに興味がある久留米をかねてからギフト使用者の犯人として疑っていた。

そこに鶴下(片山萌美)から再び急性心不全の患者が来たと着信が入る。

藤巻が駆けつけた病理室にはすでにその患者は息絶えており首元には黒い斑点はなかった。

藤巻はギフトに振り回される自分が嫌になり、鶴下にもう連絡はしなくていい…と伝えた。

病理室を後にした藤巻を後ろから郡司(津田健次郎)は藤巻が患者を看取る際、必ず首元を見ることに着眼。

 

一方、藤巻の妻・真帆の真菌細胞シートの使用許可が下り、娘の藤巻あかりと真帆は白鳥に感謝の言葉を告げた。

藤巻も渋々白鳥に頭を下げたが、その様子を不審目に見ていた群司。

藤巻あかりは車椅子で部屋から出てきた神林の娘・琴葉(中島瑠菜)とばったり出会い、しばしの交流を楽しんだ。

さらに琴葉は白鳥がネットの記事に載るほどの権力者になったことを伝え、白鳥を絶賛。

白鳥は「インタビューを受けただけですよ。」と腰を低くしたが、神林は娘・琴葉の主治医が白鳥であることを誇りに思っていた。

群司は「あれで人を殺してるのか…。」と後ろでつぶやいていた。

 

その後、群司は事件の全容をついに把握し、白鳥にギフトの培養を命じられた藤巻が奥野を殺害した、という結論を出した。

勿論、それが藤巻にとって不本意な行動なのは知っていたが、妻の真帆の命を握られているためにギフトの培養に関与した、とまで話したのだ。

藤巻は「なんのことですか。」としらを切るが、群司は全てを把握していた。

さらに群司は白鳥先生を模範の理事長として憧れており、これ以上ギフトの殺害に関与してほしくない、白鳥に汚名を被せたくない、と本音を吐露した。

実は白鳥は医学系大学連合会議の副議長である聖橋大学病院理事長・大泉篤(西岡德馬)の座を狙っていた。

白鳥は今週末、大泉の別荘がある軽井沢に行くことになっていた。

大泉は生粋のワインコレクターとして知られており、白鳥に自慢のワインを振る舞うことになっている。

その日には群司も誘われていた。

大泉は2年前に心筋梗塞を患い、冠動脈バイパスのオペの最中であったこと、いつ急性心不全で倒れてもおかしくない状況であることを話した。

そのため、偽装工作を仕込むにはこれ以上ないチャンスだという(ギフトによる死が急性心不全と誤診される可能性が極めて高いため)。

群司はそこで新たな犠牲者が生まれることを危険視していた。

白鳥は藤巻から預かった2つのうちの1つのギフトを持っており大泉を失脚させるための用意は整っていた。

群司は藤巻を証言者として大泉の別荘に来るよう強要、「2人で患者および病院の命を救うぞ。」と約束した。

 

藤巻はその後本坊(筒井道隆)とアルカナムで飲み、病院検査室とは別に自分のラボに使える鍵を作りたいと告白。

本坊は久留米との匂わせを疑っていたが、藤巻は全面拒否。

久留米は上司との不倫関係がバレて前職を去り、現在の明鏡病院に行き着いたという経緯を持つ。

本坊はその件に関してはそれ以上話さず、合鍵を作るという条件つきで藤巻の願いを受け入れた。

本坊はアルカナムのウエイターである立花(市川知宏)に高級のワインを藤巻に振る舞うようオーダー、藤巻は拒否したが、理事長派に属する人間は月間経費をいくらでも落とせるという恵まれた立場にありながら庶民の生活に甘んじていては勿体無い…という理由で本坊はお酒を用意。

そこに安曇(倉科カナ)がアルカナムに到着、さらにそのタイミングで久留米(波瑠)も合流した。

藤巻は少々取り乱していた。

本坊は久留米について藤巻との匂わせ(都市伝説)や、友達の少ない変わり者…などと安曇に説明。

安曇は白鳥と久留米、さらに藤巻の3人の交流が増えていることを不審に思い、本坊に3人のお目付け役(ほぼ監視)を依頼。

本坊は安曇にすっかり上がっていた。

藤巻と久留米は2人でディナーを囲み語らった。

久留米は藤巻の後をつけてアルカナムに到着した…と説明。

さらに久留米は藤巻と群司との会話を盗み聞きしており白鳥が黒幕であると結論を急いだ。

軽井沢に行って新たな殺人の連鎖を断ち切るべきだと強調。

久留米は白鳥がライバル視する大泉のことを「お金と権力に溺れたクズ。」と一刀両断し、

聖橋大学での評判はすこぶる悪い、会議中にモノを投げつけるなどのパワハラ行為(中には胸部骨折の人もいた)を働く、医療の社会保障費が国の予算を圧迫させているのにジャブジャブの税金を刷って資金の横流し収賄などの行為に手を染めている…などあらゆる大泉の悪事を藤巻に暴露。

久留米は白鳥が好きこのんで殺害するのではなく、医療界にとって癌(がん)となる大泉を失脚させるために殺害に関与している…と説明。

藤巻はすべて久留米による妄想と否定し、久留米にギフトの件について我関せずにいてほしいと懇願。

大泉の別荘・軽井沢には自分が行くと藤巻は説明、久留米は病院に残ってギフトの培養に取り掛かると説明し、両者合意した。

 

ーー大泉の死

 

そして運命の日、大泉は趣味のゴルフを楽しんでいた。

その場にいた群司は藤巻の存在が白鳥の殺害を阻止する、または殺害をためらう抑止力になるかもしれない…とし、藤巻はさながら必要悪のような存在であった。

白鳥と大泉は楽しく語らっていたが、藤巻と群司は一瞬の隙も見逃さずに白鳥と大泉を警戒していた。

ギフトの30度以下になれば消滅するという性質は、冷たいコップの飲料水にギフトを仕込む上で非常に困難を極める。

白鳥がどのようにギフトを仕込むのか、群司と藤巻は常に監視していた。

その頃、峯岸の第一秘書から大泉にぜひ会いたいとの報告が。

しかしあまりに急すぎるので大泉は却下。

ついにその日は何も起こらず藤巻と群司は一安心。

郡司は人を殺したくないのに殺さざるを得ない…そんな辛い心境にある藤巻を気遣い「相談してくれ」と慰めた。

しかし藤巻は秘密を探れば今度は郡司にまで危険が及ぶとし、「相談なんてありませんから…。」と言い残した。

そこに大泉が来たが、ワインの栓抜きを知らない、ワインを持参しない藤巻のことを「それで教授が務まるのか?」と皮肉を言う。

しかし郡司はその2人に割って入り

ボンクラにはボンクラなりの使い方がある…」とフォローを入れた。

だが、その含みを持たせた郡司の台詞はとんでもないことを示唆するものであった。

 

その刹那…

 

藤巻は「まさか…。」と言い、大泉がワインを一口喉に流すと「大泉先生‼︎ 飲まないでください‼︎」と叫んだ。

すると大泉はその場で昏倒。

白ワインが冷えていたこともあり、球菌の殺傷力は弱まっていたが、アルコールとの親和性もあってギフトは徐々に大泉の身体を蝕んでいく。

郡司は何食わぬ顔で大泉の心肺蘇生を行い、「自分がいればもっとギフトをうまく使いこなせる」と言い、大泉の死因を急性心不全として扱う。

さらに液状検体(ギフト)の調べを藤巻に託し、それを断れば妻・真帆の真菌細胞シートの取り消しをすると脅迫。

ついに郡司は藤巻の胸ぐらを掴み、「お前が育てたギフトだろ…‼︎最後まで責任取れよ‼︎」と怒鳴りつけた。

藤巻はその場で調べを行い、わずかなギフトの存在を確認。

外気温3℃、首が冷やされて消滅スピードが速まったと結論づけた。

汚職まみれの大泉の死に郡司は喜んだが、藤巻は郡司の誰よりも患者と向き合う姿勢がすべて偽りだと知り肩を落としてしまう。

結局、郡司も上昇志向と見栄と欲望の塊だったのである。

その頃、藤巻のLINEに久留米から「守れましたか?」と通知が入る。

一方、大泉の行政解剖が始まり、白鳥と郡司は次のターゲットを定めていた。

そんな様子に耐えかねた藤巻はギフトをすべて破棄すると言ったが、妻・真帆の命が握られているので2人のやり方に賛同せざるを得なかった。

 

ーー交錯する思惑

 

ついに真帆のオペの準備が整い、治療室に運ばれる。

白鳥は真帆のオペを行い、藤巻は外の部屋で待機していた。

着々とオペが進む中、心嚢(しんのう)が真菌に沈着、真菌を傷つけないため慎重に剥離を行う白鳥。

かなりハードルの高い治療なため、出血多量で真帆は生死の境をさまよっていた。

懸命な治療のすえに血圧はみるみるうちに回復、心拍も正常値に戻る。

白鳥はこの際、超音波メスで真菌を傷つけるリスクを抑えるより最短時間で真菌シートを貼り付けるのが最善の治療法だ、と話して全員が納得。

ついに白鳥が治療室から出てきたが、オペは成功、内出血と心嚢の沈着がひどかったものの、真菌細胞シートがうまく機能すれば命に別状はないと藤巻とあかりに診断結果を話し、あとは経過観察を待つのみ、と結論づけた。

藤巻とあかりは喜び、藤巻も白鳥に感謝したが、白鳥は立ち去る際に「これからもギフトを頼みますよ。」と藤巻に言い残していった。

藤巻はすぐに「私がギフトの培養に協力するのは妻の手術が終わるまでと言ったはずです…‼︎」と反論したが、白鳥は特性心不全を起こす可能性を指摘、さらに主治医である自分が真帆の面倒を見ることに意味があるとした。

 

その後、藤巻は何を思ったのか夜景を眺めていたが、そこに神林がやってきた。

すると神林は伊集が今際に飲んでいた水筒の中に指紋が付着していたことを確認、一人暮らしである伊集には自分以外の指紋が付着するわけがなく、神林は藤巻と白鳥の指紋を知らずのうちに採取し、結果、白鳥の指紋がぴったり照合したと説明。

しかし指紋だけでは証拠不十分であり、白鳥はそれを理解してか指紋を拭き取る作業をしなかった。

神林は藤巻が白鳥に命じられて毒物(ギフト)の製造に関与していると疑いの目を向けたが、藤巻は「勝手なこと…言わないでください。」とその場を立ち去ろうとする。

しかし神林は娘・琴葉の主治医である白鳥が殺害に関与している被疑者だとしたら、そんな人に娘の命を預けていいのか…!と悲痛の声を上げる。

藤巻はそれでも「僕から言えることはないです…。」と言い残してその場を去った。

藤巻はその後、自分の病理室に戻り、自暴自棄になって部屋を荒らしてしまった。

ついにギフトの栓を開けそれを吸って自殺を図ろうとするが、間一髪のところで久留米に止められる。

久留米は軽井沢に行き大泉の遺体と対面したことを明かしたが、ギフト事情にしつこく踏み込んでくる久留米を「いい加減にしてくれ‼︎」とのけた。

さらに久留米を愛宕やその他患者の殺害に関わった真犯人と決めつけ取り乱したが、久留米は「それは誤解です。藤巻先生が心配だからです。」と真顔で反論。

藤巻はそんな心配程度でこれほどまでに大きなリスクを取るわけがないとし、ギフトの真犯人であると疑っていたが、ここで予想の斜め上をいく久留米の台詞が待っていた。

それは

違います。

私はただ… 藤巻先生に好意を抱いているのだと思います。

藤巻先生が好きだから、放っておけないんです。

というツンデレの告白だった。

では一体、真犯人は誰なのか…

ますます迷宮入りするギフト事件。

次回では連続殺人を止めることができるのか?

藤巻の行動に期待だ。

 

〜3話終了〜

グレイトギフト 第2話 犯人現る‼︎ 新たなる病院の犠牲者

〜犯人現る‼︎ 新たなる病院の犠牲者〜

 

ーーあらすじ

 

殺人球菌を奥野理事長のコップに混入させ、奥野を殺害した白鳥先生。

藤巻は妻である真帆を救う手立ては白鳥に従うしかないとし、殺人球菌の培養に不本意ながらも協力することに。

ある日,藤巻の研究室に白鳥から着信が入る。

それによると奥野の行政解剖が決まったそうで、今奥野の遺体を病室に運んでいる最中との事。

警視庁警務部厚生課である神林育人(尾上松也)。

それの後始末を藤巻に命じ、ギフトの証拠隠滅を図ろうとしていた。

藤巻は明鏡病院を後にし、奥野理事長の行政解剖を取りやめるよう警視庁に打診。

しかし警視庁は奥野の遺族からの了承を得た上で奥野理事長を行政解剖に回すことを話し、藤巻を説得。

曰く「気になる点がある」との事。

藤巻は同席を願ったが、警視庁は行政解剖の仕事は監察医の役目で藤巻の業務範囲外だとして断った。

しかし藤巻の粘り強い交渉に折れた警視庁は藤巻の現場の立ち会い出席を許可し、理事長がいる病院に向かうことに。

藤巻は自分が培養した殺人球菌の存在に警視庁がすでに気づいてるのかと思っていたが、奥野理事長の死後から3時間が経過した今なお、殺人球菌は体内に潜んでいると考えた藤巻は殺人球菌の消滅を図ろうとしていた。

直腸温度は30℃前後、右頸部は20℃前後を維持、殺人球菌は温度の低下により死滅するため、奥野の行政解剖に際して保冷剤を首元につけて殺人球菌を消滅させる、という計画だった。

奥野の行政解剖の病理室に到着した警視庁と藤巻。

藤巻は保冷剤を奥野理事長の首元に押し当てた。

そして奥野理事長の解剖が始まり、心臓、食道、胃…と、異常がなくそれぞれの部位に「N.P」のチェックを入れた。

しかしその後首元の黒ずみに気づき、小さな嚢胞があると診断。

中身を採取した後、レントゲン検査を開始。

さらに「死因とは関係ない」との診断結果を下した。

神林はその様子を訝しく見ていたが、藤巻は落ち込んでいた。

白鳥は監察医の目をも欺く″ギフト″の力に興奮していたが、藤巻はこんな行為は病理医としてあるまじき行為と罪悪感に悩まされていた。

しかし殺人球菌が見つからなかった際に喜んでいた自分もいたとの事。

つまり情緒不安定なのだ。

病理医としての職責を恥じる自分と、妻を救えたと喜ぶ自分が交錯して、どっちが正解かわからずじまいだった。

そして1話最後、自分のもとに送られてきた1通の手紙。

白鳥はその内容を聞くと外部に情報が漏れないよう藤巻に守秘義務を課した。

さらに水面下に潜む真犯人の特定を急ぐためその場を去った。

 

球菌は細胞であり、単体でも養分を与えれば分裂する。

与える養分や環境を変えることで細胞は変異・転移を繰り返し、様々なワクチン開発の途上で殺人球菌が生まれてしまった、と藤巻は結論づけた。

ギフトの真犯人に対し「なぜこの病院にギフトを持ち込んだのか?」と疑問を抱いていた。

そこに藤巻が目をつけたのが久留米(波瑠)だった。

藤巻は久留米とともに安田克(まさる)が生前経営していた店舗に行き、おすすめの料理を振る舞われた。

藤巻はその料理にすらギフトが仕込まれてるのかと疑ったが、すぐに顔色を変えて「美味しい。」と答えた。

藤巻と久留米が付き合ってると明鏡病院ではもっぱらの噂だった。

久留米はギフト(殺人球菌)が入った小型の培養器の中身を確認、奥野理事長の殺害にはその球菌が関与していると断じた。

しかし久留米は藤巻を犯人と断定せず、真犯人の洗い出しを行うため藤巻に球菌を使った犯人を質問。

藤巻はここまで球菌事情について詮索してくる久留米を自分から情報を聞き出すためのハニートラップとして疑い、「なんでそんなことが知りたいのですか。」と逆質問。

久留米は「研究職の性(さが)です。」と答えた。

藤巻は「犯人が見つかったとき、球菌がないと証拠がなくなってしまう。」と球菌の培養理由についてこう説明。

すると久留米は自分も球菌の培養に協力すると言い、もし断れば殺人球菌の培養をみんなにバラすと脅迫。

藤巻は久留米の協力を受け入れ、殺人球菌ではなくギフトという名称を使うこと、この件については他言無用を守ること、その2つの約束を課して2人は合意。

もちろんそれでも藤巻は久留米を疑っていた。

 

翌日、院内規定14条3項に基づき、次期理事長候補であった白鳥先生が奥野理事長に代わり新たな理事長に就任。

真帆は理事長の就任を祝い、白鳥らは来週にはオペの準備が整うことを説明。

白鳥は病理部の国崎(くにさき)教授の高齢を理由に引退させ、次の病理部教授を藤巻に推薦。

藤巻は自分が白鳥の走狗に成り果てていることに危機感を覚える。

その様子を横目で訝しげに見ていた郡司博光(津田健次郎)。

その際、鶴下綾香(片山萌美)から電話がかかり急性心不全の患者が出たことを報告。

 

ーー迫る警察の捜査網… 待ち受ける衝撃のラスト‼︎

 

明鏡病院に駆けつけた藤巻。

その患者にはギフトはなかった。

その頃、神林は窓を眺めていた。

神林の娘・琴葉(中島瑠菜)は父親の元気がないことを心配し、「刑事だった頃の父親みたい」と例えた。

部屋を出た神林は藤巻とばったり出会い、外の公園で2人でプリンを嗜んでいた。

神林は奥野理事長の件について事件性を疑っており、奥野の教授会の日に防犯カメラを確認ししたところ奥野が藤巻を指差すシーンを見ていた。

藤巻は教授ではない自分が出席したことを奥野に咎められた、と釈明。

間違えて出席した理由を「ついうっかり…」とさらなる釈明を加えた。

しかし問題の中核部分は、その場にいた白鳥が奥野理事長が倒れても席を立ち上がっていなかったところにあったのだ。

さらにその後、奥野の行政解剖の判断を仰ぐシーン、白鳥の目が確信犯に近かったことから、神林は白鳥を犯人と疑っていた。

奥野の水コップの中にはなんの異常物も毒素も検出されていなかった。

藤巻は白鳥が席を立ち上がらない理由を「たまたまじゃないですか。」「動揺して立ち上がれなかった。」と説明。

神林はそれでも食い下がり、警視庁の捜査が及ばないことを理由に藤巻に白鳥の監視を言いつけた。

曰く、″友達だから″と。

奥野のコップは水温10℃前後でギフトは消滅していたことを挙げ、またしてもギフトの素晴らしさを藤巻に絶賛。

警察の捜査網を掻い潜り、真帆の命を握っていることを利用して引き続き球菌の培養、さらには藤巻に神林の監視を命じた。

つまり2重スパイである。

 

11月1日、藤巻は特別個室フロアの防犯カメラを消去されていたことを確認い、どうやら奥野理事長の命令だったらしい。

藤巻は病院の不祥事もみ消しのために防犯カメラを消去したと邪推。

さらに藤巻はその日の22時ほどの来院者のリストを見せるよう白鳥の権限を理由に半ば強要。

そこには愛宕総理の愛人である安曇杏梨(倉科カナ)の名前が載っていた。

藤巻は身なりを久留米に指摘され、その現場を見られた2人は″都市伝説″(2人が付き合ってることの比喩表現)と言われた。

藤巻は白鳥の理事長就任祝いに出席し、多くの出席者が乾杯の音頭をあげた。

白鳥がいたことを不審に思った藤巻。

実はこの会合パーティが開かれたアルカナムは、明鏡の理事長が代々貸し切っていた。

その理事長に教育を受けさせる場所であったのだ。

そこに安曇が出席。

白鳥と安曇が面会。

白鳥の晴れの舞台を祝った。

藤巻は安曇と2人で酒を嗜み、カクテルの中に藤巻はギフトが仕込まれていないか念入りに確認。

そして一服した。

特に異常はなく藤巻は安曇に対して遺産相続の揉め合いについて指摘。

藤巻は安曇が愛宕を殺害したと疑い、安曇は笑った。

さらに安曇は別の新しい愛人の存在をほのめかし、それが白鳥理事長であると明かした。

そして「毒は入っていませんので安心してください。」と言い残してその場を去った。

遺産を狙い安曇が愛宕を殺害する理由は十分だとして、ギフト第一使用者の犯人が安曇であると藤巻は疑っていた。

一方、明鏡心臓外科医の郡司は藤巻が教授になったことを不審に思っており白鳥を支えてきた自分がのけ者扱いされていることに怒りをにじませていた。

その場にいた鶴下は藤巻の不審な行動(急性心不全の患者がいたらすぐに伝えるよう)を挙げ、郡司に執拗に取り入っていた。(つまり不倫関係)

 

藤巻は研究室に届いた1通の手紙を読み、そこにはこう綴られていた…。

「殺人球菌のことで大事なお話があります

一人で地下駐車場に来てください。」

と。

藤巻は久留米を疑いつつ、地下駐車場に向かった。

そこには伊集院薫(盛山晋太郎)がいた。

伊集は白鳥と藤巻が結託して奥野理事長を失脚させたこと、政財界との癒着について指摘。

さらに理事長の高給取りを批判しそのおこぼれを貰うために「謎の犯人から白鳥から手紙が届いたと伝え1億円を要求すること」を藤巻に命令。

これは用意した1億円を藤巻に受け渡し犯人の特定を急ぐであろう白鳥の人任せな性格を利用しそのおこぼれ分を貰うという計画であった。

しかしそれでは結局犯人特定には結びつかない…。

藤巻は犯罪に加担することを躊躇ったが、伊集は「人殺したんだろ。従わなかったら警察に通報する。」と脅迫する。

さらに大学病院の給料が少ないことを理由に白鳥から多額のお金を巻き上げ藤巻と折半で儲けることを説明。

つまりは3重スパイということだ。

(白鳥・神林・伊集)

伊集は藤巻に白鳥への脅迫状をつきつけ藤巻は白鳥理事長に手渡した。

白鳥は明日の正午までに1億円を工面するため銀行から預金をおろすよう藤巻に依頼。

そして引き続き犯人の特定を急ぐ。

その様子はスマホの通話機能で隠蔽防止のため伊集にも聞こえている状態であった。

伊集は白鳥からお金を巻き上げられることに喜び、藤巻を残して投資物件の内見に向かった。

藤巻は途方に暮れていたが、そのとき保管していたギフトがなくなっていたことに気が付く。

それに焦った藤巻はむしろ我々が白鳥に利用されていることを伊集に話し、駐車場の会話は白鳥に全て聞かされていたのだ。

つまり白鳥が打った巧妙な演技だったのだ。

藤巻は外にいた伊集と会い、白鳥に2人で謝罪することを説明。

しかし伊集は病院内での食べ物に手をつけなければギフトに蝕まれることはない、と藤巻に説明。

伊集は持参していた高温の中国茶を飲み、その刹那…

「温かい飲み物は危険です! ギフトは…温度が高いと…‼︎」

藤巻のこの注意喚起の後、伊集はその場で昏睡。

首元に黒い斑点を確認し、すぐに周りに救助を呼びかけた。

白鳥は知らずのうちに殺人球菌を伊集の飲み物に仕込んでいたのだ。

白鳥がギフトの犯人である説も真実味を帯びていき…

次回はさらなる波乱な展開が待っているだろう。

 

〜2話終わり〜

北斗の拳 第1話 神か悪魔か⁉︎ 地獄にあらわれた最強の男

〜神か悪魔か⁉︎ 地獄にあらわれた最強の男〜

 

ーーあらすじ

 

世界は核の炎に包まれ… 荒野と化した。

しかし人類は死に絶えていなかった。

おどろおどろしい荒野が広がるシーンで、太い声のナレーションがそう説明する。

核戦争は全ての文明を破壊し、暴力と支配が渦巻く弱肉強食の世界と成り果てていた。

ダンプカーで移動中の人々がZと呼ばれる悪党集団に襲撃され、水や食糧を強奪された。

その刹那、1人の男がフードを背負いながら砂漠の果てを歩き続けていた。

その名前はケンシロウという男。

一瞬行き倒れたが、ある女の面影を頼りに歩き続けた。

その男に目をつけた通りすがりのZがケンシロウの首に紐をくくりつけ地面を引きずらせたが、その後Z(ジード)は全滅。

Zの死体を見た仲間はその異様な死体を見て戦慄。

さらにダイイングメッセージの「北斗…」という言葉を聞いてZのボスは首をかしげる

 

ーーケンシロウの必殺技、北斗神拳が炸裂!

 

一方、ある街では赤髪の女の子(リン)が犬の餌である水をもらいに、男の子(バット)が4回目のコソ泥を働いて縛首にされようとしていた。

さらにその頃、ケンシロウが放浪の末に倒れ、バットとともに投獄された。

リンは牢屋の見張りをするよう言われたが、ケンシロウの優しさに触れ、好意を持つように。

バットはそんなケンシロウの実力を買い、この町を一緒に支配しようと持ちかける。

しかしケンシロウはそれを断る。

リンはケンシロウのもとに食糧と水を配膳。

リンの両親は目の前で悪党に殺されてしまい、そのショックで口がきけなくなってしまった。

ケンシロウはそんなリンの悲しい目(瞳)を見て、リンにある秘孔をつく。

曰く「おまじないをしたのさ。喋れるようにな。

あとはリンの気持ち次第で口をきけるようになるとの事。

その際、街の長老が帰ってきたため、ケンシロウは尋問を受けることに。

Zの仲間かどうか確認され、胸を剥がされた。

するとそこには7つの傷跡があり、長老は驚愕。

「北斗七星。死を司る。北斗現るとき、乱あり。不吉な…。」

そこにZの軍団が襲撃し、リンも戦いに駆り出された。

リンは牢屋の鍵をケンシロウに渡し、ケンシロウは鍵を使うこともなく牢屋の鉄格子をこじ開けた。

バットは少し驚いていた。

ケンシロウは急いでリンのもとに駆け寄る。

Zはリンを持ち上げ首をもごうとしていた。

その際、

ケーン!来ちゃ… ダメーー!!」とリンは叫んだ。

ついにリンが口をきけるようになった。

Zは近寄るケンシロウに襲いかかったが、秘孔を突かれて爆散。

その様子を見ていた長老は「北斗神拳…!」と話していた。

Zのボスはリンを捻り潰そうとしたが、ケンシロウの胸が剥がれ、北斗百烈拳(ほくとひゃくれつけん)でZを倒した。

中国由来の恐るべき暗殺拳

その名は北斗神拳

一点に全エネルギーを集中し、肉体の経絡秘孔に衝撃を与えて内部の破壊を極意とした一撃必殺の拳法。

そのタイミングでZは体の内部から火花のように爆散した。

バットはケンシロウと一緒にいれば食べ物に困る事はなく旅できる…という理由から同伴することに。

ケンシロウは“乱を呼ぶ“暗殺拳…という手前もあって、街の安全のためにその場を無言で立ち去る。

リンはその様子を泣きながら静かに見守っていた…。

 

〜1話終わり〜

 

ーー1話感想

 

秩序が乱れ、暴力が吹き荒れる狂った時代に1人現れた世紀末救世主ケンシロウ

ケンシロウは基本的に寡黙ですが、このときでもまだ人間味はあったほうです。

話数を重ねるごとにリンやバットとの会話シーンも減り、さながら孤高の存在になってしまいます…。

特に砂漠で行き倒れて村人に発見されるシーンはよくネタにされがちです。

超人的な強さを誇るケンシロウが水と食糧がなくて飢えに苦しむという、″人間的な弱さ“を見せる貴重なシーン。

そして余談ですが、Zの観察眼にも注目です。

Zはケンシロウにやられた仲間の死体の損傷具合を見て「この時代にそんな精巧な機械はない。一体誰が…。」と冷静につぶやくシーンがあります。

これはZがただの好戦的な戦闘狂ではなく知能指数の高さにもある程度長けている、ということです。

暴力と支配が渦巻く時代、生き馬の目を抜くような競争社会では、ある程度の賢さや知能も必要なのかもしれませんね。

ちなみに今回登場したバットとリンは北斗の拳キャラの中でも特に重要な人物キャラです。

2人の活躍にも乞うご期待ですね。

映画ドラえもん のび太の恐竜

 


ーーあらすじ

 

白亜紀に生きていた恐竜群…

そんな恐竜の化石の発掘に成功したアメリユタ州からお土産として何億年前の化石をスネ夫がみんなに見せびらかしていました。

しかしスネ夫のび太が化石を見る前に閉まってしまったため、のび太はすねて実物の恐竜を見せてやると宣言しました。

まずい…悔し紛れにでまかせを言うのが僕の悪い癖だ…。

のび太は有言実行がほぼ不可能な宣言をみんなの前でしてしまい、それができなかったら「鼻でスパゲティを食べてやる」とまたしてもでまかせを言ってしまいました…。

急いでドラえもんに頭を下げ生きた恐竜を出すようごねますが、それに呆れるドラえもんのび太を「おっちょこちょい」「軽はずみ」などと悪口を言ったため、のび太は怒って1人で恐竜を探すことに。

どこからかかき集めた恐竜の本を徹底的に読み漁り、それに感心したドラえもんは「暖かい目」と称してニタニタ顔でのび太を横目に立っていました。

しかしドラえもんの暖かい目はのび太にとってはただの「締まらない顔」だったらしく、それを聞いたドラえもんは怒って部屋を出てしまいました。

化石は古い地層から出ることが多く、地震でできた断層や工事で切り崩した崖の上で発掘されやすい、という本の内容を参考にし、外に出て早速シャベルで崖を掘り当てていました。

しかし下にいたおじさんに注意され、崩れ落ちた崖の石や泥などを埋めるための穴を掘ってほしいと頼まれました。

のび太は渋々穴掘りしますが、その途中シャベルの先端が何かに当たったため、穴掘りをストップ。

すると穴の中からは恐竜の卵が見つかりました。

その大きさは人間の顔サイズくらいはありました。

のび太は興奮し、ついに恐竜の化石を見つけたとドラえもんに話します。

しかしドラえもんは「ただの石コロかもしれないし、化石だったとしても大昔の木の実かもしれないし、あるいはナウマンゾウのウンコかもしれないでしょ。」と化石の存在を否定しました。

それを聞いてのび太はがっくし…。

しかし部屋を出るとタイム風呂敷が置いてあったため、化石を1億年前の状態に戻そうと風呂敷に包み込みます。

その様子をドラえもんは見守っていました。

そしてしばらく時間が経ち、化石が模様のある卵に変化したため、大喜びするのび太

卵を自分の布団とともに寝かせ、あとは孵化するのを待つのみ、です。

その途中、のび太のパパやママに妨害されるも威嚇で追い返し、卵の成長をじっと見守っていました。

夜、寝相が悪いのび太は卵が冷えないよう布団をロープでぐるぐる巻きにして固定。

さらに急に尿意を催した後、ドラえもんに急いで縄を解くよう指示。

懸命に卵の孵化を続けた結果…。

 

ーーピー助の誕生

窓際に置いていた卵が揺れ始め、ヒビが入りついに卵の中から恐竜が誕生します。

刷り込みにより目の前ののび太を里親だと認識。

すぐに懐いてくれました。

のび太はそんな恐竜の子供を「ピー助」と名付け、ドラえもんは思わずのび太に言われるがままに「グー。」(すごいという意味で)と答えてしまいました。

さらにドラえもんによればこの恐竜はフタバスズキリュウという種族で、白亜紀の日本近海に住んでいました。

ドラえもんはピー助をスネ夫たちに見せようとのび太に言いますが、のび太は「もっと(ピー助を)大きく成長させてギャフンと言わせるんだ」とピー助の成長を見届けることにしました。

その後、ピー助と入浴を楽しみました。

早速、ピー助の好物を探しに出かけたのび太

空き地でミミズを取りに行ったものの、ちょうど居合わせたジャイアンスネ夫に「鼻でスパゲティ食べる練習してるか?」と嫌味を言われました。

家に帰ってきたのび太は風呂場に向かいますが、パパが風呂にのぼせていたため、慌ててピー助を探し出します。

しかしドラえもんが2階の部屋にピー助を移していたためのび太は一安心。

晩御飯でものび太は自分の好物のお刺身をピー助に与えていました。

気の遠くなるようなピー助の成長を見かねたドラえもんは、成長促進剤を取り出してピー助に飲ませます。

翌日、ピー助と一緒にドッチボールで遊びましたが、たまには日光も浴びせないとピー助が可哀想なのでベランダでのび太はピー助とともに海水浴を楽しみます。

ちなみにのび太は成長したピー助を全世界に公表すればすごい話題になると言っていましたが、ドラえもんはそんなピー助のことを「学者が研究のために解剖する」「動物園で見せものにされる」などと、日本はむしろピー助にとって住みづらい世界だと言いました。

それを聞いたのび太は、ピー助が立派に成長したらタイムマシンで昔の日本に帰すことを約束し、それまでピー助の世話を続けました。

幾日が経過してぐんぐん成長したピー助。

体長はもはやのび太の倍以上はあります。

飼育スペースに困ったドラえもんはピー助を近くの目立たない公園の池に住まわせました。

のび太は度々ピー助に餌をあげ、ピー助はそれを喜んでいました。

その途中、のび太の背後から奇妙な機械音がしたのでさっと後ろを確認するのび太

しかし異常なしと思ったのか、その日は特に訝しむこともなく家に帰りました。

その際、家に帰ろうとするのび太の後ろ姿をピー助は寂しそうに見つめており、のび太自身も複雑な表情でその場を去りました。

ある日、大雨の中ピー助の様子を見に行ったのび太は風邪をひいてしまい、3日間もピー助に会えない状況が続きました。

ドラえもんが餌やりに行ってもピー助は飼い主であるのび太を恋しがって一切食べてくれません。

その際、寂しがったピー助がなんとのび太の家にまで来てしまい、窓越しに3日ぶりの再会を果たしました。

しかし街の人に見つかることを防ぐためにドラえもんが急いでピー助を池に帰しました。

頃合いと見たのか、のび太は翌日、かねてから恐竜を見せることを約束していたジャイアンスネ夫静香ちゃんを誘いに行きました。

しかしジャイアンスネ夫と静香ちゃんの3人は肝心な時に留守だったのです…。(スネ夫は軽井沢、静香ちゃんは一泊旅行、ジャイアンはアルバイトを手伝いに行くため祖父の家に)

がっかりしたのび太は家に帰ろうとしますが、その道中2人の女子が公園の池にいた恐竜のことを話していたうえ、テレビでもニュース沙汰になっていたことに気がつきます。

ドラえもんはこれ以上匿いきれないと悟り、のび太に1億年前の日本にピー助を帰すことをのび太に話します。

悩むのび太

その途中、時空の穴から突然、怪しげな男がのび太の家にやってきました。

その男はピー助を譲るようのび太に依頼。

のび太はそれを断りますが、一旦話がまとまらずにその男は帰っていきます。

そしてのび太はついにピー助を昔の日本に帰すことを決意。

夜、池に到着したドラえもんのび太はスモールライトを取り出してピー助を小さくし、タイムマシンで昔の日本に移動します。

しかしその移動中、前の怪しげな男が後ろからのび太たちを追跡し、ピー助を強奪しようと光線銃を撃ってきました。

時空の裂け目に突入し、なんとか男から振り切った2人は、ついに過去の世界に到着します。

のび太はピー助の別れを惜しみつつ、寂しさゆえに追いかけてくるピー助を突き放して元の世界に帰っていきました。

その後、部屋で壁打ちドッチボールをするのび太

ピー助との別れの未練を捨てきれない様子でした。

ドラえもんはそんなのび太の成長を褒め称えました。

その後、ジャイアンスネ夫が鼻でスパゲティを食べさせようとのび太を空き地に連れ込み、鼻に押し込もうとしますがのび太のくしゃみによりスパゲティが2人の顔面にくっついてしまいます。

怒った2人はのび太を追いかけ、のび太は静香ちゃんの家で身を潜めることに。

のび太は静香ちゃんに恐竜の話をしたものの、静香ちゃんは一向に信じてくれません。

吹っ切れたのび太はタイムテレビ越しにピー助をみんなに見せることにし、ドラえもんに頼みました。

しかしそこで見たのはピー助が大量の黒い首長竜に囲まれている映像シーン…。

どうやらあの怪しげな男の追撃により、タイムマシンの空間移動機能が狂って全く別の大陸にピー助を送りつけてしまったとの事。

ピー助がいた場所は日本近海から大きく離れた北米大陸でした。

すぐに2人はタイムマシンで助けに行き、ジャイアンスネ夫静香ちゃんも強引についていきました。

その結果、無理をしてしまったのか時空が乱れてタイムマシンが大破してしまいました。

過去の世界に着いたのび太たちはピー助を探しに行き、ドラえもんは故障したタイムマシンの修理にあたっていました。

のび太はピー助と感動の再会を果たし、ジャイアンスネ夫静香ちゃんもピー助の存在を認めました。

その際、種族の違う首長竜がピー助のもとに近づいてきたため、のび太は沖のほうにピー助を避難させました。

のび太たちは現代の日本に帰ろうとドラえもんに促しますが、タイムマシンの修理が終わっていないドラえもんは都合のいい理由をつけてのび太たちを1日この島に滞在させることを説得させました。

着せ替えカメラで撮影された水着でのび太たちは海で泳ぎ、夜はキャンプで過ごしました。

のび太は1億年前の時間軸の流れを感覚で掴みにくいと話し、1億年を60年で割っても…おじいちゃんがえーと…。と困惑するジャイアン

最終的にスネ夫は「ま、それくらい大昔に僕たちは来てるってことさ。」と強引に結論づけました。

ジャイアンはその際、リサイタルを開始。

そのジャイアンの歌声に共鳴した巨大な恐竜がジャングルから姿を現して5人を威嚇します。

しかし焚き火の枝が飛んだことで防衛本能が働いた恐竜はその場を去りました。

うんざりしたのび太たちは現代の日本に帰ろうとドラえもんに話しますが、ドラえもんはここでついに「タイムマシンが壊れてしまった。だから帰れない」とはっきり白状します。

一応時間移動はできると言いましたが、これは現代の場所に戻ることができるだけで、正確な位置情報の特定などは不可能だったのです。

つまり、のび太の部屋の2階にピンポイントで移動することなどはほぼ無理で、5人は焦りました。

しかしスネ夫の提案により(ドラえもんによると)アメリカ大陸とアジア大陸は陸続きであることを利用してタケコプターで長距離移動することを決め、5人は日本に帰れることを喜びました。

 

ーー長い長い太平洋の旅…

 

5人は大移動を始め、途中にある島で休憩をしながら少しずつ日本近海に近づいていきました。

そして長距離移動の末、陸上生物に目をつけたドラえもんはきび団子を食わせて移動手段に使いました。

その途中の島で休憩をとっていたのび太たちはピー助の隣に現れた巨大なプラントザウルスに驚きます。

しかしプラントザウルスはおとなしい性格で人を襲うことはめったにないとされているため、のび太たちは安心します。

その後、さらに巨大なティラノサウルスが現れたため、その場に居合わせたプラントザウルスと対決。

その際、ドラえもんがまたしてもきび団子を食わせたため、5人はティラノサウルスと仲良く遊ぶことができたのでした。

翌日、タケコプターで移動中、のび太タケコプターの充電が足りなくなり、ドラえもんたちに支えられながら移動していました。

その際、大量のプテラノドンに襲われたため、頼みの綱のきび団子も落とされてしまったので絶体絶命の状況に陥りました。

しかしそこで乱入してきた怪しげなロボットがプテラノドンを撃墜し、のび太たちを助けます。?

そこにいたのは前の怪しげな男でした。

ピー助の人に懐きやすい習性を気に入り、のび太にピー助を譲ることを迫ります。

その男は恐竜ハンターと呼ばれる時空犯罪者であり、ピー助を高値で売りつけて儲けようとしていました。

法律(航時法)ではそれを禁じていますが、その男は躊躇いもなくのび太に大金を渡すことを条件に交渉を続けました。

それでも頑なに交渉を断ったのび太

その男は一旦引き返しました。

5人はキャンプで焚き火をし、ピー助を助けることをみんなで合意。

そしてその夜のうちに5人は自分とそっくりな泥人形を作り、敵の目を欺こうとしました。

一方、恐竜の化石を展示している未来の大都市圏にて男は白亜紀中期の北米にのび太たちがいることをドルマンスタイン(本作の黒幕)に伝え、ついに出動します。

途中で逃げるカートカーを銃撃し、ダミーの人形に気がついた男はラジコンの電波をたどって本物ののび太たちを発見。

筏で川下を移動中ののび太たちを銃撃し、分離した筏に乗っていたジャイアンスネ夫静香ちゃんを捕縛しました。

3人の頭にセンサーを取り付け、「タイムマシンを乗っ取る」という本音を暴いたために、2人(ドラえもんのび太)がやってくるまで人質として捕らえていました。

海岸で漂着したのび太ドラえもんは、雨に打たれて目を覚まし、一緒にいたピー助とともに敵の基地に乗り込みます。

捕らわれの3人は見せ物にされていました。

のび太たちの地面がゆっくり下降し、不気味な門が現れます。

通り抜けフープで敵のアジトに潜入したのび太ドラえもんは、矢印の行き先(もちろん敵の罠)通り移動します。

そして闘技場に誘われるがまま移動。

一方、未来のタイムパトロールでは白亜紀中期に異常センサーが反応したことを確認、密猟グループを捕えるため移動を始めていました。

のび太ドラえもんは3人を見つけ、ついに再会を果たします。

しかしその後男が恐竜ショーを始め、5分のタイムリミットを与えてピー助を時間内に譲るよう迫ります。

のび太は立ちすくんでしまいます。

ドルマンスタインは首長竜ピー助の存在をもはやどうでもいいとし、のび太たちを殺すよう恐竜(ティラノサウルス)に命令。

しかしティラノサウルスは前にきび団子を食べた恐竜でありのび太たちに懐きます。

そしてドラえもんの命令通り、基地を次々に破壊していきます。

そのタイミングでタイムパトロール隊も突撃、ドラえもんもひらりマントで応戦しながらついに男とドルマンスタインを追い詰めます。

ハンターごっこはついに終結し、観念した2人はその場で泣き崩れます。

ピー助はようやく自分の故郷に着き、のび太たちはとうとう現代の日本に帰ることになります。

のび太ピー助は涙の別れを果たし、ピー助は同種族の仲間に誘われて海に帰っていきました。

その間、のび太はタイムパトロールの飛行機の窓越しからピー助に「幸せになるんだぞ〜!さようなら〜…!!」と声を絞って別れを告げました。

 

帰ってきた5人はいつものように日常に戻っていき、のび太は部屋にあったボールを見てピー助との思い出に浸りながら翌朝を迎えるのでした…。

男はつらいよ(1話)

男はつらいよ

 

ーーあらすじ

 

寅さん(渥美清)が故郷・紫又に帰ってきた。

お寺の前で賑わう庚申祭にまみれて寅さんは旗揚げをして人々の注目のマトとなる。

父親、車平造のせがれ、寅次郎。

庭先に入ってはトンボ取りして御前様の折檻を受けていた寅さん。

寅さんはその祭りの最中、おばちゃん(三崎千恵子)と久方ぶりの再会を果たした。

さらにおいちゃん(森川信)とも再会し、家で歓迎パーティを開いた。

寅さんの妹さくら(倍賞千恵子)は寅さん不在の間オリエンタル電気の会社に勤める電子計算処理を行うキーパンチャーになっていた。

寅さんは故郷帰り、アタッシュケースに入った金箔の腕時計をおばちゃんにプレゼントする。

血行促進の効果があるようで、そこらへんの高級腕時計より値打ちがあると説明。

そこにさくらが帰ってきたが、寅さんのことを思い出せずに拒否反応を示す。

しかしすぐに思い出したようで、さくらは感動のあまり泣いてしまう。

翌日、さくらは取引先の社長の息子との縁談に1人で向かうことにしたが、両親揃ってのお見合いなので二日酔いで倒れてしまったおいちゃんの代わりに寅さんが行くことにした。

さくらは部長が勝手に押し付けた政略結婚だとして否定的だった。

オリエンタルの下請け会社の社長がさくらの実力を買い、知らずのうちに縁談話が持ち上がっていた。

寅さんはそのお見合いを封建主義だと表現していた。

お見合いが行われるホテルにタクシーで向かったが、あまりの内外装の高級さに圧倒されてしまった。

社長と対面し、ホテルの料理では音を立てる(クチャラー)寅さんを迷惑そうに見ていたさくら。

そして寅さんのユーモア話が下品を極めたので場の空気は最悪に…。

悪酔いした寅さんはおしゃべりが過ぎたことで周囲をすっかり疲弊させてしまった。

酔っ払って帰ってきた寅さんとさくら。

さくらは2階の部屋に引っ込んでしまった。

翌日、オリエンタル電気会社にいたさくらは社長との結婚を破談になったことを伝えられた。

エロ雑誌を路上売りする川又登(秋野大作)に代わって寅さんは抜群のセールストークで周囲の購買意欲を掻き立てて収益を上げていた。

家に帰ってきた寅さん。

そこで待っていたのは沈んだ顔のさくらとおいちゃんとおばちゃんの3人だった。

さくらの破談を聞かされた寅さんは開き直ったが、おいちゃんに怒鳴られた。

追い討ちをかけるようにさくらも寅さんを責めたが、寅さんは逆ギレして妹に平手打ちした。

その後、家族全員の大喧嘩に発展し、おいちゃんが涙の説教をしたことで鎮静化。

おいちゃんは心労のすえに倒れたが、命に別状はなかった。

最後は寅さんとさくらは仲直りし、笑っていた。

しかし翌日、寅さんは昨日の喧嘩を詫びつつ部屋に書き置きを残して放浪に出てしまった。

さくらと登はすぐに寅さんを追いかけたが、寅さんは船頭にオールを力一杯漕ぐよう指示。

寅さんは妹たちの呼び声にも応じず、そのまま1人旅に出て行ってしまった。

 

ーー冬子との再会

 

そして1ヶ月したある日の事…。

御前様の娘の坪内冬子(光本幸子)から一通の手紙が『とらや』へ届いた。

奈良に父親の御前様(笠智衆)を案内している最中、偶然寅さんに出会ったことを伝える手紙だった。

冬子は寅さんのことを覚えており、運命の再会を果たした。

寅さんは連れの外国人を無視して冬子と御前様に付き添うことにした。

1ヶ月が経ち、柴又に帰ることはやはりためらい、さくらの幸せを願って再び1人旅に出た。

御前様には草履履きなど身なりを改善するよう注意され、寅さんは複雑な顔を浮かべつつその場を去った。

寅さんは真面目な暮らしが苦手で、庶民に混じって生活するのは寅さんには向いていなかった。

その頃、とらやでは隣の印刷工に住む博(前田吟)がさくらに恋心を抱いており、さくらのほうも満更ではなかった様子。

その様子をおいちゃんおばちゃんは喜んだ。

おいちゃん曰く『寅がいたらすぐ(2人の関係が)壊れるな…

そして冬子がとらやにやってきた。

その刹那、寅さんもやってきた。

その様子をおいちゃんおばちゃんは奇異の目で見ていた。(あまりに唐突だったため)

さくらは寅さんと再会を果たし、大喜びした。

その頃、寅さんは博に対して大学を卒業していないやつは妹を嫁にやれないと怒鳴っていた。

口論は続いたが、博のさくらへの強い恋心を確認し、博に対しアプローチの仕方を教えてやることに。

その後、『目にものを言わせる』という諺を例に女性に対するアプローチ法を博に一生懸命教えてあげた。

かくいう寅さんも御前様の娘、冬子さんに密かに恋を寄せていた。

翌日、寅さんは妹が勤めるオリエンタル電気会社に視察にきていたが、さくらに博の場所を問うとすぐに去って行った。

博には『脈なし』とはっきり言い、2人の関係をこじらせてしまった。

博は寅さんをのけて隣のさくらのもとに突っ走る。

そしてさくらに対する熱い思いを語り、勤務先の工場を去ることに。

さくらは帰ってきた寅さんの真意を知り、激怒。

さくらは博がいる駅のホームに行き、ともに電車の旅を過ごした…。

おいちゃんおばちゃんはまたしても寅さんに激昂し、ついに2人は『出ていけ』と口を揃えてしまった。

しかしその直後、さくらが帰宅し、博と結婚の話がまとまったことを伝え、一転して喜びに包まれた。

翌日、博とさくらの結婚式(川千家)が開かれ、厳かなシーンでも寅さんは相変わらずおちゃらけていた。

しかし喧嘩別れをしていた博の両親(志村喬)が8年ぶりに目の前に姿を見せ、さすがの寅さんもそのときばかりは沈黙していた。

そんな遠路はるばる北海道からやってきた博の両親(父親)に博は怒りを募らせていた。

博の父親はとんでもない悪人だったからだ。

せっかくの結婚式でも目線を下に落として素直に喜べなかった博。

スピーチ中、やはり博の父親は笑顔一つ見せなかった。

そして最後、新郎新婦の両親が祝辞の言葉を述べる。

その内容は寅さんの予想に反するものだった。

博の父親はスピーチ中、自分の今までの非礼を詫びて新郎新婦に対し最大限の賛辞を贈った。

博は知らずのうちに泣いていた…。

寅さんは態度を改め、博の両親に感謝の言葉を述べた。

そして結婚式は盛大な拍手と共に終えることができたのだ。

 

ーー初めての失恋

 

翌日、嫁入りしたさくらの不在を寂しがる寅さんは理由をつけて家を出た。

おいちゃんおばちゃんのぼる3人は寅さんの行き先については薄々勘づいていた。

妹のさくらがいなくなり、食べ物もろくに喉を通らないことを冬子に告白。

冬子は憂さ晴らしと言って、寅さんとモーターレースを観賞したり、飲み屋に行って気分を紛らわせていた。

寅さんは妹のさくらと同じく、自分も知らずのうちに冬子に恋していることに気づき、博の言っていた『兄貴(寅さん)には…好きな人ができたことはありますか?』という言葉を強く噛み締めたのだ。

翌日、寅さんは冬子のもとに行った。

しかしそこには見知らぬ冬子の親戚がおり、御前様にそれを問うと『冬子の嫁になる男だ。』とはっきり言われてしまい、憔悴。

その後寅さんは海岸で1人泣いていた。

とらやではおいちゃんが寅さんが失恋したことを皆に話し、桂梅太郎(太宰久雄)は寅さんの一方的な片思いであると批判していた。

寅さんは襖の奥に隠れていたが、怒ることもなく酒をちびちび嗜んでいた。

寅さんは2階の部屋に引きこもり、また1人旅に出ようとした。

さくらはそれを引き止めたが、寅さんは行くあてもなく旅に出た。

登は寅さんと一緒に付き添ったが、寅さんに自分の甘ったれた根性を罵倒され、その場を出て行った。

1年前。

冬子は結婚した。

さらに妹のさくらが子を授けていた。

寅さんは冬子にそんな出来事のすべてを感謝し、手紙を送った。

現在、寅さんは登と一緒に路上売りを頑張っていた。

 

〜1話終わり〜

離婚しない男 第2話 不機嫌な鈴の音

〜不機嫌な鈴の音〜

 

ーーあらすじ

 

綾香とマサトの不倫シーンを見てしまい、悲嘆する岡谷。

帰宅して娘・心寧や綾香との新婚写真を見るや込み上げてくる悲しみと怒り…。

その頃、娘の心寧が帰宅し、びしょ濡れの父親を気にかけるが、岡谷は「外で写真撮影をしていた」と嘘をつく。

そして心寧の笑顔を見ていくうちに親権獲得において重要な要件を思い出す。

それは財団弁護人との面会を通して「不倫していても子どもを育てる能力が勝っていれば関係ない」と口を揃えたことに起因する。

離婚が成立した後、子どもの親権が父親の手に渡る確率はたったの1割。

裁判による調停や審判のすえに決定する親権の帰結について、岡谷はたった1割というわずかな数字に希望をかけて心寧との同居生活を果たすべく親権争いに全力を尽くす。

そして綾香が帰ってきた。

綾香は前歯が折れた岡谷を見て「バカじゃないの。」と罵った。

自分の不注意で角に当たったと嘘をつき、歯医者に行くことを伝えた。

それを心配する心寧を岡谷は撫でようとしたが、綾香は岡谷の手をのけて「濡れた手で心寧に触らないで」と一蹴。

相変わらず岡谷は歯を食いしばっていた。

岡谷は洗面所の鏡を見て白い歯を剥き出しにして歯の調子を確認。

リビングに戻ると海苔が巻かれていないおにぎり1つだけが用意されていた。

あまりにお粗末すぎる量だが、おにぎりを食べた瞬間に2度目の歯が折れてしまった。

しかしおにぎりの中身を確認するとなぜか結婚指輪が仕込まれていた。

歯が折れた原因は結婚指輪だった。

翌日、岡谷は綾香に結婚指輪について尋ねると綾香はサイズが合わなくておにぎりの中に入ってしまったと説明。

綾香は「私の指輪が緩くなってることすら気づいてなかったでしょ。」と家族(というか自分)に無関心な岡谷を非難。

さらに綾香には心寧の打ち合わせの予定が入っており、岡谷に洗濯を頼んだ。

そのうえ手洗いで洗濯するよう命令し、何かを察した岡谷。

岡谷は探偵の三砂に結婚指輪について話した。

三砂は財団先生に取り合ってもらえるよう、引き続き証拠集めに尽くすよう言った。

さらに岡谷に対して茶色の高級財布をプレゼントした。

岡谷は親権問題に強い弁護士事務所を訪ね、各地を転々とした。

しかしことごとく門前払いをされた。

一方、綾香はマサトの事務所を訪れ、マサトに自宅でSEXをやることのリスクについて相談。

綾香は岡谷から多くの慰謝料をもらい、娘とともに暮らすという算段を立てていた。

それを聞いたマサトは綾香に詰め寄り、綾香を忠犬ハチ公のごとく従わせ、綾香はされるがまま「わんわん!」と答えていた。

岡谷は1日中洗濯をしており、たわしで手を切ったり赤くなったことを三砂にぶちまけた。

三砂は話題を変えてマサトの人物像をついに掴んだと伝える。

心寧が今、子役として専属契約を結ぶために通っている「Pole sunny Production(ポール・サニー・プロダクション)」の統括マネージャーであると…。

そこで出会ったのが綾香とマサトだったのだ。

 

ーー危険な出会い

 

路上スカウトされた心寧を子役として使うことを事務所で話し合ったのが綾香とマサトとの出会いの始まりだったとされる。

心寧が自己PRを始めるとマサトは目つきを変えて綾香のほうを見つめていた。

191日前(約6ヶ月前)、心寧の未来について綾香と2人で話し合うことを決め、188日前にディナーをしてマサトは綾香による心寧の教育を褒め称えた。

さらにマサトは旦那の職業を尋ね、綾香は「関東新聞で働いています。」と答えた。

エリートの仕事にかまけてばかりの旦那(岡谷)は家に帰ってこない日が多いことをぐちり、マサトはワンオペの厳しさに強く共感した。

さらにマサトは自分の得意とする掌のマッサージを綾香にし、あるツボを押したところで「ああぁん!❤️」と思わず声を上げてしまった綾香。

綾香は気を取り直してお返しにマサトの掌のマッサージをした。

マサトもつられて「おおぉん…!」という声を出し、徐々に関係を深めていった。

181日前、マサトと綾香は白餡を食べ、粉がついたお互いの鼻を手で落としていた。

さらに鼻に粉をつけたのはわざとだったらしく、恋の始まりを予感してしまった綾香とマサト。

174日前、綾香はベッドシーンの中でマサトとの出会いを通じて本当の愛を理解したと伝える。

そして旦那とはいつわりの愛だったことも告白。

マサトは相手が既婚者であるにも関わらず綾香とイチャイチャしていることに罪の意識を覚えていた。

しかし綾香は岡谷と離婚すると言い、心寧の親権を取ってマサトと同居することを決める。

マサトのほうもそんなシチュエーションを膨らませて、最終的にはキスをしてしまう。

綾香は奇しくも岡谷が訪れた財団法律事務所のもとに行き、旦那と離婚して娘の親権を取りたいと涙ながらに訴えた(財団先生には嘘泣きとバレていた)。

旦那とは1年以上まぐわっていないSEXレスの関係にあることを明かし、マサトに本当の愛を教えてもらったことも伝えた。

財団先生は「アイラブ…でございますか?」と質問。

メタいが綾香は「あい…」と相槌を打つ。

しかし財団先生は慰謝料請求のためにワンオペの自分を被害者に見立てて離婚を成立させたい、という綾香の本性を見抜いており弁護人としての手前もあって綾香を門前払いした。

 

ーーまたしても…

 

一方、右も左も自分の味方をしてくれる人がいない状況に、岡谷は親権獲得を半ば諦めかけていた。

しかし三砂はケースに入った集音マイクを取り出し、マイクを壁に押し当てて証拠をおさめようと岡谷を奮い立たせる。

翌朝、三砂に言われた通り岡谷は録音を開始するが、部屋から声が聞こえないのでこの日は諦めた。

しかしマサトはリモートワークで隣の部屋におり、仕事を終えて綾香がついに帰ってきた。

声が隣の部屋に漏れることを防ぐため、岡谷と三砂はLINEのやりとりで意思疎通をしていた。

マサトと綾香は玄関で会っており、鈴を持ったマサトが綾香とイチャコラし始めた。

三砂は岡谷に証拠のための録音を促すが、岡谷はなぜかそれを渋った。

どころか強烈な拒否反応を示していた。

らちが明かないと考えた三砂は自分のスマホで録音しようとしたが充電が切れていたため、最終判断は岡谷に委ねられていた。

えっちシーンを終始聞いていた岡谷。

岡谷は我慢した気持ちを抑えていたが、指の関節部分が折れ、その場で泣き崩れた。

三砂は最後まで我慢した岡谷を「よく頑張ったね…。」と慰めた。

岡谷は家のバスルームで綾香との初告白シーンや思い出に浸りながらも「俺は…心寧の親権を取るんだ…!」と声を絞った。

 

〜2話終わり〜

 

ーー2話感想

 

サムネから篠田麻里子小池徹平の濡れ場シーン…

この時点で性的なオフィシャルをむんむんに漂わせていますね…

しかし岡谷(伊藤淳史さん)も不器用な人間だなって思いますね。

1度失敗した録音を、2度失敗する。

しかもその都度、部位欠損に陥る。

(1話は前歯、2話は指の関節)

これは明らかに不器用ですよね?

でもそれだけ綾香との出会いに深い思い入れがあるのでしょうね…

だからこそ、綾香に対するわずかな愛情を捨てきれずに証拠集めがいつも未遂に終わってしまう…。

娘の親権争いは諦めない、

でも綾香との思い出は捨てきれない…

そんなアンビバレントな岡谷の心理状況を見事に表している良き人間ドラマですね。

綾香のほうはおそらく旦那に対する愛情のカケラもないのでしょうが(笑)

しかしまあ、サムネにマリコ様と小池徹平さんのSEXシーンをあしらうとは…

テレ朝ドラマでこれほどまでにセンシティブなサムネを見たのは初めてかもしれません(笑)

まあ、私が普段、いわゆる性的な内容ものの作品をあまり見ないからでしょうけど、やはり20代の私にとっては少し刺激的ですね…

夜に見るのはあまりお勧めしないかも、です(笑)

では次回の3話でまたお会いしましょう。