〜のろのろ、じたばた〜
ーーあらすじ
ある日、のび太はどら焼きでドラえもんを釣り宿題を頼みますが、ドラえもんは「ダメー‼︎」と一蹴。
のび太は宿題の期限が迫っており、ドラえもんの手を借りないと間に合わない状況でした。
ドラえもんはノロマののび太に反省を促しましたが、のび太は何もかもパーっと忘れて遊びに行こうとしたため、ドラえもんは
『そういうところがいけないんだ‼︎ のんびりしすぎてる! はっきり言えばノロマだ‼︎ グズだ‼︎』と痛烈にピシャリ。
鬼の説教が功を奏したのかのび太は一旦考えを改めようとしますが、その後すぐにのび太は「力を貸してよ!」とニンマリ顔で言ってきたのでドラえもんは呆れ顔。
「気分コロン・クイック」「気分コロン・スロー」の2種類の道具を出しました。
「気分コロン・クイック」とは飲んだ本人に焦りの気持ちや切迫感を生ませ、行動をスピーディにするもの。
「気分コロン・スロー」はその逆です。
のび太の怠け癖を叩き直すため、ドラえもんは早速「クイック」を吹きかけることにしますが…。
コロン(香水)嫌いののび太は「後でね〜」と言い残して部屋を出ようとしたため、ドラえもんは強引にのび太を部屋に引きずり戻します。
のび太は本当に効果があるかどうか確認するため、ドラえもんが見本として薬を吹きかけます。
するとドラえもんは痙攣を起こし、人(というかロボット)が変わったかのようにのび太のことを「のび‼︎」と呼びつけます。
曰く「”のび太くん”なんてまどろっこしくて‼︎」
雑な省略の仕方にのび太は難色を示しますが、ドラえもんは間髪入れずにのび太を勉強机につかせ、宿題をせかします。
後ろで暴れまくるドラえもんを見てのび太は集中できる環境で勉強するため、静香ちゃんの家に行くことになります。
のび太は家を出て
「のんびり行こうよ人生は。そう、のびのびとね。」
と名言(迷言)を残しています。
その後ドラえもんが家から出てきたため、宿題を終わらせていないのび太に苛立ちを覚え、静香ちゃんの家に猛スピードで向かいます。
静香ちゃんの家にノックもせず、玄関先で出会った静香ちゃんの真横をヒュイっと風が吹き抜けるように移動。
「こんにちはと言いながら靴を脱ぐ!」
ドラえもんはそう言いながらのび太を急かしつつ、まだお湯が沸いていないやかんを2階の部屋に持ち出してしまいます。
「はい飲む早く‼︎」
「焼き芋は食べる前にオナラをする‼︎」
「食べたらさよなら‼︎」
ドラえもんの寸分の隙も許さない行動にされるがまま、宿題を終わらせるのを忘れてしまったのび太。
道中、それに気がついたドラえもんは「何やってんだ‼︎ 呆れた呆れた呆れた‼︎」と言い、急いで静香ちゃんの家に戻ろうとしますが、効き目のすごさを把握したのび太はドラえもんに「スロー」を吹きかけるよう頼みます。
ドラえもんはのび太にやっとこさ勉強の意思が芽生えたことを確認、スローを吹きかけますが、なんと間違えてクイックのほうを吹きかけてしまいました。
切迫に次ぐ切迫…。
ドラえもんはますます行動に歯止めが効かなくなり、暴走機関車のように走り出しました。
のび太は途中でドラえもんを見失い、スローを吹きかけることを諦めます。
のび太はクイックとスローの表記を再度確認し、「間違えるなんてバカだなあ。」と口にしましたが、途中、ドラえもんが横を突き抜け、のび太は呆気に取られたのか、なんと「スロー」のほうを吹きかけてしまいます。
その後、焦ったのび太でしたが、時すでに遅し。
のび太の身体はずっしりと重くなり、喋り方や顔つきまでスローモードに。
楽観的な考え方になり、スローの効き目が切れるまでゆっくりと家まで歩を進めました。
ドラえもんは相変わらず音速のスピードで町中を駆け回り、のび太ママの部屋を突き抜け、書類が風の煽りを受けて舞い上がってしまいました。
のび太の居場所を尋ねてもママは知りません。
再び塀を飛び越えて町中を駆け回りました。
「僕は〜こう見えても〜速いんだぞ〜」
それを横目に見ていたスネ夫とジャイアンは不思議そうにしていましたが、ギリギリの差でカタツムリに敗北してしまうのび太に呆れて2人は行ってしまいました。
その後、スネ夫とジャイアンの2人にドラえもんが駆け寄り、スネ夫に胸ぐらを掴みつつのび太の居場所を尋ねますが、ジャイアンが「のび太なら…」と切り出した瞬間、焦ったさがでばってドラえもんはちんぷんかんぷんな方向へと走り出してしまいます。
のび太は家に着きましたが、ドアの前で立ったまま家に入りませんでした。
やがて夕陽が沈み、街灯が消えかかり、会社から帰宅したのび太のパパがドアの前で立ち尽くすのび太を見て「何してんだそんなところで。」と言いました。
その後、部屋に入ったパパは
「誰かが開けてくれるのを待ってたんだって。」と言い
ママは「遊び疲れたのかしら…」と心配しました。
放心状態ののび太のそばにはクイックとスローの霧吹きスプレーが置いてあったので、パパは「香水の試供品」と勘違いし、自分の身体に吹きかけようとしますが…
そのタイミングでのび太は「そ〜れ〜は〜」と止めたものの、なかなか結論を出せないのび太に苛立ってパパとママはクイックを吹きかけてしまいます。
「手遅れ〜」
一方、やっとクイックの効果が切れたドラえもんは県境を超えて青森まで駆け抜けてしまったことを語り、疲れていました。
そのとき、のび太の家から声が漏れていたので、嫌な予感がしていたドラえもん。
予想は見事的中し、そこには暴れまくるママとパパがおり、2階の部屋にてのび太が「あ〜ん!集中できないよ!」と嘆いていました。
おしまい。
ーー4話感想
あまりに急ピッチで進む展開が多いので、いつにも増して目が疲れる回でしたね…。
しかしモノは使いよう、ということわざもありますが、やはり使い所を間違えれば諸刃の剣ですね。
ただでさえノロマなのび太君にスローを吹きかけるとああいう感じになるんだなって。
カタツムリとスピードで張り合ったり間延びした口調になったりあり得ないほど楽観的になったり…。
結局、勉強に手がつかず、いつものようにオチが用意されていましたね。
クスッと笑ったのが静香ちゃんの家でのドラえもんの奇天烈行動。
「焼き芋は食べる前にオナラをする‼︎」
でんぷんの消化を経て生理現象を誘発する前に生理現象を出すってどんな状況??
むしろそっちのほうが難しいでしょ、って思いました笑
では次回もまたお会いしましょう。