ドラえもん 第4話 のろのろ、じたばた

〜のろのろ、じたばた〜

 

ーーあらすじ

 

ある日、のび太はどら焼きでドラえもんを釣り宿題を頼みますが、ドラえもんは「ダメー‼︎」と一蹴。

のび太は宿題の期限が迫っており、ドラえもんの手を借りないと間に合わない状況でした。

ドラえもんノロマののび太に反省を促しましたが、のび太は何もかもパーっと忘れて遊びに行こうとしたため、ドラえもん

そういうところがいけないんだ‼︎ のんびりしすぎてる! はっきり言えばノロマだ‼︎ グズだ‼︎』と痛烈にピシャリ。

鬼の説教が功を奏したのかのび太は一旦考えを改めようとしますが、その後すぐにのび太は「力を貸してよ!」とニンマリ顔で言ってきたのでドラえもんは呆れ顔。

ドラえもんはそんなのび太に対し、

気分コロン・クイック」「気分コロン・スロー」の2種類の道具を出しました。

気分コロン・クイック」とは飲んだ本人に焦りの気持ちや切迫感を生ませ、行動をスピーディにするもの。

気分コロン・スロー」はその逆です。

のび太の怠け癖を叩き直すため、ドラえもんは早速「クイック」を吹きかけることにしますが…。

 

コロン(香水)嫌いののび太は「後でね〜」と言い残して部屋を出ようとしたため、ドラえもんは強引にのび太を部屋に引きずり戻します。

 

のび太は本当に効果があるかどうか確認するため、ドラえもんが見本として薬を吹きかけます。

 

するとドラえもんは痙攣を起こし、人(というかロボット)が変わったかのようにのび太のことを「のび‼︎」と呼びつけます。

曰く「のび太くん”なんてまどろっこしくて‼︎

雑な省略の仕方にのび太は難色を示しますが、ドラえもんは間髪入れずにのび太を勉強机につかせ、宿題をせかします。

後ろで暴れまくるドラえもんを見てのび太は集中できる環境で勉強するため、静香ちゃんの家に行くことになります。

 

のび太は家を出て

のんびり行こうよ人生は。そう、のびのびとね。

と名言(迷言)を残しています。

その後ドラえもんが家から出てきたため、宿題を終わらせていないのび太に苛立ちを覚え、静香ちゃんの家に猛スピードで向かいます。

静香ちゃんの家にノックもせず、玄関先で出会った静香ちゃんの真横をヒュイっと風が吹き抜けるように移動。

 

こんにちはと言いながら靴を脱ぐ!

ドラえもんはそう言いながらのび太を急かしつつ、まだお湯が沸いていないやかんを2階の部屋に持ち出してしまいます。

 

はい飲む早く‼︎

焼き芋は食べる前にオナラをする‼︎

食べたらさよなら‼︎

ドラえもんの寸分の隙も許さない行動にされるがまま、宿題を終わらせるのを忘れてしまったのび太

道中、それに気がついたドラえもんは「何やってんだ‼︎ 呆れた呆れた呆れた‼︎」と言い、急いで静香ちゃんの家に戻ろうとしますが、効き目のすごさを把握したのび太ドラえもんに「スロー」を吹きかけるよう頼みます。

 

ドラえもんのび太にやっとこさ勉強の意思が芽生えたことを確認、スローを吹きかけますが、なんと間違えてクイックのほうを吹きかけてしまいました。

切迫に次ぐ切迫…。

 

ドラえもんはますます行動に歯止めが効かなくなり、暴走機関車のように走り出しました。

のび太は途中でドラえもんを見失い、スローを吹きかけることを諦めます。

のび太はクイックとスローの表記を再度確認し、「間違えるなんてバカだなあ。」と口にしましたが、途中、ドラえもんが横を突き抜け、のび太は呆気に取られたのか、なんと「スロー」のほうを吹きかけてしまいます。

その後、焦ったのび太でしたが、時すでに遅し。

のび太の身体はずっしりと重くなり、喋り方や顔つきまでスローモードに。

楽観的な考え方になり、スローの効き目が切れるまでゆっくりと家まで歩を進めました。

 

ドラえもんは相変わらず音速のスピードで町中を駆け回り、のび太ママの部屋を突き抜け、書類が風の煽りを受けて舞い上がってしまいました。

のび太の居場所を尋ねてもママは知りません。

再び塀を飛び越えて町中を駆け回りました。

 

僕は〜こう見えても〜速いんだぞ〜

スロー調子でカタツムリと歩く競争をするのび太

それを横目に見ていたスネ夫ジャイアンは不思議そうにしていましたが、ギリギリの差でカタツムリに敗北してしまうのび太に呆れて2人は行ってしまいました。

 

その後、スネ夫ジャイアンの2人にドラえもんが駆け寄り、スネ夫に胸ぐらを掴みつつのび太の居場所を尋ねますが、ジャイアンが「のび太なら…」と切り出した瞬間、焦ったさがでばってドラえもんはちんぷんかんぷんな方向へと走り出してしまいます。

 

のび太は家に着きましたが、ドアの前で立ったまま家に入りませんでした。

やがて夕陽が沈み、街灯が消えかかり、会社から帰宅したのび太のパパがドアの前で立ち尽くすのび太を見て「何してんだそんなところで。」と言いました。

 

その後、部屋に入ったパパは

誰かが開けてくれるのを待ってたんだって。」と言い

ママは「遊び疲れたのかしら…」と心配しました。

 

放心状態ののび太のそばにはクイックとスローの霧吹きスプレーが置いてあったので、パパは「香水の試供品」と勘違いし、自分の身体に吹きかけようとしますが…

そのタイミングでのび太は「そ〜れ〜は〜」と止めたものの、なかなか結論を出せないのび太に苛立ってパパとママはクイックを吹きかけてしまいます。

手遅れ〜

 

一方、やっとクイックの効果が切れたドラえもんは県境を超えて青森まで駆け抜けてしまったことを語り、疲れていました。

そのとき、のび太の家から声が漏れていたので、嫌な予感がしていたドラえもん

 

予想は見事的中し、そこには暴れまくるママとパパがおり、2階の部屋にてのび太が「あ〜ん!集中できないよ!」と嘆いていました。

おしまい。

 

ーー4話感想

 

あまりに急ピッチで進む展開が多いので、いつにも増して目が疲れる回でしたね…。

しかしモノは使いよう、ということわざもありますが、やはり使い所を間違えれば諸刃の剣ですね。

ただでさえノロマなのび太君にスローを吹きかけるとああいう感じになるんだなって。

タツムリとスピードで張り合ったり間延びした口調になったりあり得ないほど楽観的になったり…。

結局、勉強に手がつかず、いつものようにオチが用意されていましたね。

 

クスッと笑ったのが静香ちゃんの家でのドラえもんの奇天烈行動。

焼き芋は食べる前にオナラをする‼︎

でんぷんの消化を経て生理現象を誘発する前に生理現象を出すってどんな状況??

むしろそっちのほうが難しいでしょ、って思いました笑

 

では次回もまたお会いしましょう。

ドラえもん 第3話 思い出せ! あの日の感動

〜思い出せ! あの日の感動〜

 

ーーあらすじ

 

ある日の朝、ドラえもんの怒号が響き渡りました。

起きろ〜‼︎ 何時だと思ってんだ‼︎

のび太に対して起床時間を告げるドラえもんの怒号が家全体に響き渡り、画面自体も揺れるという粋な演出。

慌てふためくのび太ですが、一旦冷静になり、「そうだ、学校を休もう」と登校拒否を堂々アピール。

さらに「今の教育制度は僕には向いていないんだ。」と言いのけ、退学も辞さない態度を強調しました。

のび太は早速机につき、退学届を書きました。

しかしドラえもんがそれを制止、それに続いてのび太のママが2階の物音にうんざりし、2人を注意します。

ドラえもんのび太の退学の意思をママに伝えますが、今日は日曜日(休日)ということもあってか、ママは「いいじゃない。今日は日曜日なんだから」とぶっちゃけていました。

ドラえもんのび太に謝罪し、ママに言われた通りに朝食をとりますが、なぜかご機嫌斜めののび太ママ。

ドラえもんは窓越しにママとパパが一切口を利かないシーンを見ており、2人がしばらく喧嘩していることを思い出しました。

 

2人のほとぼりが冷めるまでドラえもんのび太はしばらく外を散歩しますが、のび太は気だるそうに同じことを繰り返してばかりの惰性で送る毎日に辛気臭い顔を浮かべていました。

なんと静香ちゃんの家に遊びにいくというドラえもんの提案までしぶるほど精神的に支障をきたしていました。

マンネリ…ワンパターン…。

そうぶつぶつ言いながら、のび太は当てもなく歩き続けます。

 

ことを重くみたドラえもんは秘密道具の1つ『はじめてポン』を出して静香ちゃんのもとに半ば強引にのび太と一緒に遊びにいくことになります。

静香ちゃんの家に到着し、のび太はどんよりした気持ちを引きずっていましたが、そのタイミングでドラえもんのび太の背中に道具のスタンプをくっつけます。

すると静香ちゃんを見たのび太はまるで初恋をしたかのようにハート(心)を射抜かれ、メロメロ状態に。

あまりにオーバーな反応だったので、静香ちゃんは少し戸惑っていました。

 

その後トランプや漫画などを楽しみ、あらゆる遊びや芸事にも新鮮なリアクションをとるのび太に対してしずかちゃんは「いつもやってるじゃない。」と返していました。

有り合わせで作った静香ちゃんママの手作り料理にも感動を覚え、ついには夕日の輝きにも目をキラキラさせてしまう始末でした。

静香ちゃんはそんな童心に蘇るのび太を見て、

私、のび太さんが羨ましいわ…。小さい子供みたいに何にでも興味を持って夢中になれるなんて…。

と胸の内を明かしていました。

 

その後帰宅するのび太ドラえもんでしたが、野球の試合を忘れていたのび太に対し、ジャイアンスネ夫が2人で通せんぼをしていました。

しかしそんな2人を見てものび太はエモいわれぬ感動を覚え、2人の顔貌に虜になってしまいます。

あまりにシュールなのでのび太のセリフを抜粋しますね。

ジャイアンに対して

そのつぶらな瞳…。たくましい身体!

スネ夫に対して

シャープな口先…。斬新なヘアスタイル!

このように2人を絶賛するのび太を「気持ち悪いな。」と言ってしまうジャイアンでしたが、ドラえもんジャイアンスネ夫にもスタンプをつけ、すっかり3人はフレンドリーになってしまいます。

その道中、小便をしている野良犬がいましたが、そんな犬にも3人は興味を大いに示し、毛がフサフサなことや尻尾振りの動作にすっかり視線が釘付けになってしまいます。

 

しかしその後ついにスタンプの効果が切れ、のび太はハッと我に帰りました。

ジャイアンたちと抱き合っていた記憶は残っているようで、ホモに目覚めなくてよかったと、意味深な発言をしていました。

 

2人は家に着きましたが、ママとパパの喧嘩の声が聞こえるので戸惑います。

ドラえもんのび太は襖の内側からこっそり覗き、ドラえもんはママにパパにスタンプをつけることを決めます。

ママとパパはヒートアップし、ついにそっぽを向いてしまいます。

2人は少し冷静になり、お互いに「昔のほうが優しかった」などと、過去を美化し始めました。

そのタイミングでドラえもんは2人の背中にスタンプをつけ、2人は突然振り向き、さっきの喧嘩がウソだと思えるほど2人は惹かれ合い、焦がれました。

まさに新婚ほやほやよろしく2人は手を取り合い、お互いのことを絶賛。

そのシーンを後ろで見ていたドラえもんのび太は少し照れた表情を浮かべていました。

 

その後、ドラえもんのび太に対し、明日の登校日にはスタンプをつけることを勧めますが、のび太は一切応じることなく布団につき眠りました。

ドラえもんは押入れからのび太の様子(寝顔)を複雑な表情を浮かべつつ見つめていました。

 

のび太は途中、目が覚め、「初めは新鮮な感動があったんだな。」と物思いにふけり始めました。

さらに自分が学校に入学したときのことを思い浮かべましたが、どうしても曖昧な記憶ばかり。

そして真実をこの目で確認するため、タイムマシンで当時の時代に行きました。

 

タイミマシンを降り、窓から漏れる一筋の光からそっと覗き込むのび太

そこには学校に入学前ののび太がはしゃいでおり、初めての学校生活にワクワクする様子が描かれていました。

新しい友達や先生、あらゆる新天地での出来事に期待を膨らませていた当時ののび太に対し、窓から覗いていたのび太は少し笑みを浮かべていました。

当時ののび太のママとパパはのび太を産んだ日からあっという間の出来事だったと振り返り、その様子にのび太は「あのときは学校に行くのが楽しかったっけ。いつから…こうなっちゃったんだろう…。」と昔と今の気持ちのギャップに沈んでいました。

翌朝、いつも通りドラえもんが寝坊しているであろうのび太に怒号を発しますが、すでにのび太は起きており、何やら腕を組んで思い詰めている様子でした。

そしてドラえもんは昨日のスタンプをのび太につけようとしますが、のび太はそれを拒みます。

いつもの病気が始まったと思い、ドラえもんはパパとママにメンヘラ気味ののび太の説得を試みますが、2人は「いつものことでしょ。」と一向に取り合ってくれません。

埒があかず、ドラえもんは2人に例のスタンプを背中に押し当て、2人を必死に説得します。

その後、部屋を飛び出したドラえもんと階段を降りてきたのび太接触

ランドセルを背負うのび太を見てドラえもんは戸惑いますが、のび太は学校に行くと言い、ドラえもんは感動のあまりに泣いてしまいます。

スタンプの効果持続中のママとパパはのび太を追っかけてまで見送り、ドラえもんはその様子を少し呆れ顔で見守っていました。

おしまい。

 

ーー3話感想

 

ドラえもんのエピソードの中では個人的にかなり感動しました。

ほとんどのエピソードではのび太のドジや甘えん坊の性格に振り回されるドラえもんですが、今回はドラえもんの手を借りずに自力で学校に行くという強い意志を見せました。

 

最後のシーンではスタンプをつけられたママとパパの2人はともかく、ドラえもんが手放しでのび太の内面の成長を喜ぶという、2005年版アニメにおいては非常に貴重なシーンと言えるでしょう。

大山のぶ代さんのドラえもんではその手のエピソードが意外と多くありましたが、声優リニューアル後はのび太の内面の成長が描かれることが少なくなっており、こういうエピソードはなんだか嬉しいですね。

 

また、のび太が過去の時代に遡り、昔の自分と今の自分の姿を重ねるシーン。

現実的な思考ばかりになり、当時の新鮮な感動やリアクションを忘れていたのび太にとって、昔の自分の姿は童心を思い出させてくれる良い機会になったのでしょうね。

なんだか僕もほっこりしてしまいました(笑)。

 

このエピソードにはないですが、いつぞやのドラえもんが言っていた

大人ってかわいそうだね。自分より大きいものがいないもの。よりかかって甘えたり、しかってくれる人がいないんだもの。

の台詞がチラついてしまい、大人に成長することによって得られる感動やリアクションの総和は徐々に減ってしまう切なさを改めて感じました。

 

今回のエピソードはそういう意味で、つい前に成人した僕にとっても幼年期の自分を思い出させてくれる良いエピソードでした。

では次回お会いしましょう。

 

北斗の拳 第3話 光なき街に孤拳が燃えた! 爆殺五指烈弾

〜光なき街に孤拳が燃えた! 爆殺五指烈弾〜

 

ーーあらすじ

 

1人の美しい女性がハープを弾いていた。

その名はユリア。

その後ろでビール入りのカクテルを揺らしつつ、「スペードは敗れ去った。だが… まだ俺には3枚のジャックがいる。」と口にする金髪ロン毛の男がいた。

その名はKINGの首領であるシン。

 

一方、ケンシロウの相棒バットは広い砂漠をあてもなく彷徨っていたが、野生の鷲にクチバシで背中を突かれ、はっちゃけていた。

その途中、バットはトラックの後ろで閉じ込められていたリンを発見。

しかしそのトラックは止まることなく走り続けてしまった。

 

バットは村人が労働の担い手として各地の村人を拉致し、奴隷としてこき使っていると説明。

もちろんリンもそのような目的で攫われたのだと推測。

さらに奴隷として働かされる場所はKINGの縄張りとなっており脱出は困難だと…

リンの身の危険を感じたケンシロウとバットは車を発進、奴隷がいる村へと向かう。

 

案の定、村では奴隷として村人が強制労働に課され、KINGのメンバーが鞭を振るうなど乱暴を働いていた。

ケンシロウとバットは物陰に身を潜めたが、ケンシロウは遠くの十字架の旗マークに目をつけ、「ブラッディクロスの紋章…なぜここに…。」とつぶやく。

村人は過重労働に疲弊する中、ある1人の男が十字架にくくりつけられた男の子に弓矢を向けていた。

足元が震え、弓矢の向こうにいるのはなんと自分の息子であった。

これはこの村を統治するKINGメンバー・ダイヤによる非情な命令によるもの。

ダイヤにとってみれば「毒を以て毒を制する」のような状況なのだろう。

 

男は「できません…!」と言い、その場で倒れ込んでしまう。

ダイヤの部下がそこに乱入、弓矢のエイムを男の子にぴったりと合わせ、弓矢を放つ。

しかし間一髪のところ、ケンシロウが弓矢を受け止め、男の子を救った。

 

ダイヤは突然現れたケンシロウに得意の棒術を使い、ケンシロウに多数の切り傷をつけるが、「あくびが出るぜ。」と馬鹿にされた挙句、上空に打ち上げられた。

そして滞空中ケンシロウ交首破顔拳(こうしゅはがんけん)を突かれ、かの有名な断末魔「ひでぶ〜‼︎」を残して死亡。

その後、KING軍が村に大挙し、7つの傷の男(ケンシロウ)を始末するためクラブが移動を開始していた。

 

ケンシロウとバットは夜まで身を隠し、バットはターバンをかぶり、敵のアジト(奴隷場)で潜入捜査を開始。

村人は畑仕事に駆り出されたり、鉄の鋳造をして武器の製造に協力されていた。

バットはリンの居場所を突き止めるため、奇妙な音(犬の鳴き声)のする方向へ足を進める。

リンは敵の防具を磨かされていた。

 

バットは結局リンを見つけることができず、夕日の向かう空へ「リン…。」と言い、リンとの思い出や感傷に身を浸していた。

バットは笛を吹き、その音色に誘われて子犬がバットのもとに舞い込んでくる。

このワン公はリンの愛犬だった。

 

バットはリンの居場所を突き止め、ついに感動の再会を果たした。

しかし感動も束の間、リンには頑丈な足枷がつけられており、足の自由が奪われていた。

 

その夜バットは再びケンシロウとともにリンのもとに向かい、ケンシロウは見張りの看守に経絡秘孔の1つ頭顳(ずせつ)をついて記憶喪失に陥らせる。

さらに遠くのほうで村人の悲鳴が聞こえたのでケンシロウは悲鳴の方角へ、バットはリンの救出へと向かい、二手に分かれた。

 

遠くでは村人とクラブとの殺戮ショーが行われており、村人の死体の山が築かれていた。

次は誰だ?

クラブがそう言うと、暗がりの中からケンシロウが現れた。

 

そしてケンシロウの胸の7つの傷を見るとケンシロウの存在に気づき、戦闘の構えをとる。

ケンシロウは村人をもて遊ぶクラブに「貴様に今日を生きる資格はない。」と言いのけた。

クラブは鉤爪を装備し、ケンシロウの胸に切り傷をつけたが、その後五指烈弾(ごしれつだん)を両手の甲に突かれ、さらに経絡秘孔の1つである命門(めいもん)を当てられた。

30秒後、背骨が真っ二つに折れ、「助けてくれ〜‼︎」という必死の命乞いも虚しく死亡。

惨めな最期であった。

 

その後バットはリンの救出に成功し、ケンシロウとリンは感動の再会を果たした。

 

KINGの居城ではダイヤクラブが7つの傷の男に敗北したとKINGの部下2人がシンに報告。

シンは敵前逃亡を犯した2人をその場で処刑。

シンは拳法殺しと呼ばれたハートを呼びつけ、次回、ついに4ジャック最強のハートをケンシロウに差し向ける。

 

ーー3話感想

 

KINGという名の組織を結成し、各地で奴隷制を敷くシン。

敵の失態を咎め、その場で見せしめとして処刑するシン。

非道に次ぐ非道。

シンがついに初登場し、KING編の物語が徐々に見え始めてきた矢先、

リンが行方不明になったり、紫髪の女性がケンシロウの存在に反応したりと、まだその大部分が謎やベールに包まれています。

 

また、ケンシロウが回を増すごとに口数が減っていく…というジンクスはさらにその後説得力を増していくでしょう。

この時点では比較的マシなほうなのですが、やはり拳法家としてはすでに人間離れしているというか、規格外の強さです。

 

この先、シンの選りすぐりの部下が次々とケンシロウに立ち向かいますが、皆、火花のごとく散り去っていくのか、それともケンシロウに一矢報いる猛者が現れるのか?

今後の展開に期待ですね。

離婚しない男 第3話 ソファ上の恋人たち、ソファ下のサレ夫

〜ソファ上の恋人たち、ソファ下のサレ夫〜

 

ーーあらすじ

 

子どものためを思うなら、離婚に踏み切るのは真剣になったほうがいい。

子どもをめぐる親権問題にそうメスを入れる岡谷(伊藤淳史)。

約1割という親権獲得率にかけて岡谷は娘の心寧(磯村アメリ)の親権を取るべく尽力する。

その頃、心寧が公園で怪我してしまったため、岡谷は家に帰して傷口に絆創膏を貼った。

しかし心寧を怪我させた岡谷を妻である綾香(篠田麻里子)は痛烈に非難。

身体が資本である子役タレント(心寧)に深い傷口をつけ、芸能活動に支障をきたしたら…と岡谷の無責任な行動を咎め、心寧を連れて2人で行ってしまった。

翌朝、岡谷はキッチンでシチューを作っていたが、そんな岡谷を横目に「朝からシチュー…。」とトーンの低い声でぐちる綾香。

そんな綾香の腕にタトゥーがあることに気づいた岡谷。

綾香は腕に刻まれたタトゥーの文字を「W(ダブリュー)」と軽く返し、岡谷は「そうか!」と納得。

綾香はマサト(小池徹平)に隣の部屋で自分たちが隠し撮りされているのではとマサトに言ったが、マサトは500円玉で綾香の右目を隠させ、視力検査と称して未来シミュレーションを開始。

マサトと結婚している未来が見える…と綾香は結論づけた。

綾香はマサトによれば、過去にアイドルデュエット「KOIRAM(コイラム)」のメンバーとして活躍していたという。

 

ーー綾香の知られざる過去

 

4095日前。

若き日の綾香はKOIRAMというアイドルのオーディションを勝ち抜いて合格したことを両親に報告。

綾香は「絶対スターになる!」と力を込めた。

 

3751日前。

綾香はアイドルとしてダンスのレッスンに励んでいた。

初シングル曲もチャート5位に食い込むほど大ヒットを記録、綾香含むデュエットは絶賛された。

しかし綾香の相方(安斉かれん)はなぜか面白くない顔をしていた。

その直後、綾香に母親の着信が入り、自分の経営する店に泥棒が100万円強盗してしまった、と報告。

その肩代わりとして綾香から100万円を借りることにするが…

 

3748日。

綾香はマネージャーから100万円の札の束が入った封筒を渡され、綾香は「申し訳ありません。絶対に返しますから…!」と涙ながらに伝えた。

マネージャーは綾香の指を舐め、「俺なら綾香のためになんでもできる。」と応援。

しかし裏では綾香の相方が一部始終シーンを全て盗撮しており…

 

3734日前。

綾香とマネージャーは2人で夜の帰り道でも抱きしめ合い、ついにその瞬間を相方がキャッチ。

マンションの前に着くと、相方は「2人はここで一緒に暮らしてるのかな〜?」と小馬鹿にし、相方はその場で立ち去った。

もちろん綾香は「やめて〜!!」と泣き叫んだ。

 

222日前。

綾香はある日テレビをつけていたが、Astarという番組にかつての綾香の相方が出演しており、綾香が先のスキャンダルでアイドルを辞めたことが明らかになる。

綾香はチャンネルを消し、娘の心寧の将来について真剣に考えるようになった。

そして現在に至る…

 

一方、三砂(佐藤大樹)は岡谷に綾香となぜそもそも結婚に至ったのかその経緯を質問したが、恋の始まりはスナックでの出会いだと説明。

 

ーー岡谷と綾香の出会い

 

3369日前。

綾香は自分の母親が経営するスナックで怪しげな男に詰め寄られていたが、その瞬間を見逃さずに岡谷はカメラで撮影。

岡谷は新聞社の記者として綾香の店の視察に来ており、店の内外装を褒めつつ、綾香と接触した男性客を新聞社にスクープすると脅迫。

男性客はスクープを恐れて店を後にした。

綾香との恋のきっかけは、まさに綾香を男性客から助けた岡谷の行動に起因する。

その後、岡谷は白ワインを振る舞われ、岡谷はかつて綾香が所属していたKOIRAMグループのファンであることを告白。

岡谷はKOIRAMに関するネットの記事を見て綾香のマネージャーに対する嫌悪感を露わにした。

さらにマネージャーのせいで綾香がグループを去ったとも言い、綾香の人生を応援する。

 

その後、綾香の母親は「決してイケメンではないけど…」と切り出したが、

大手の新聞記者であり、同時に高給取りでもある岡谷の経歴を褒め称え、

さらに綾香に対する並々ならぬ優しさや包容力は結婚相手にもっとも相応しいと考え、

綾香と岡谷の結婚が現実味を帯びてくることに。

 

3355日。

緑豊かな公園で岡谷と綾香は初デート。

綾香はポップコーンの1つを岡谷の口に含ませ、初の「あ〜ん」体験をした。

岡谷は綾香との初デートを「夢の国くらい楽しい」と表現し、ますます2人は関係を深めていった。

 

3262日前。

ついに岡谷は綾香に対し「結婚してください!」と激白。

綾香は自らの人生を恥じており、岡谷の女にふさわしくないと考え、「ごめんなさい…。」と言い残してその場を走り去った。

綾香の母親はそれを咎めたが、綾香は立場をわきまえて結婚話を白紙にした。

 

3259日。

どしゃ降りの雨の中、綾香の店に岡谷が駆け込んできた。

そして岡谷は綾香に対する最大限の愛情を言葉で表現、

さらに童貞であり恋愛とは無縁の生活を送ってきた自分にとって綾香は特別な存在であることも強調。

そして綾香に結婚指輪が入ったケースを見せ、「僕と結婚してください…!」と2度目の告白。

ついに2人はつかの間の感動のゴールインを果たした。

綾香は嬉しさのあまり泣き崩れた。

 

2967日前。

綾香と岡谷は結婚し、2人でマンションに同居していた。

さらに綾香はお腹の膨らみを見せ、岡谷に赤ちゃんを宿していることを明かした。

 

2662日前。

赤ちゃん(心寧)を授け、岡谷はあの日の告白から1日1秒たりとも幸せを逃したことはない、と今の自分たちの関係性について語る。

綾香も「私もそうだよ。」と相槌を打った。

 

ーー幸せな思い出に別れを…

 

そして現在…

すっかり冷めきった2人の夫婦関係…

探偵の三砂は修復不可能な2人の関係を確認し、再び財団(たからだ)先生の弁護士事務所に行くことを岡谷に勧める。

すでにアポは取っていた。

 

財団事務所に到着した岡谷と三砂の2人。

高級チョコGODIVAを振る舞われ、ついに財団先生との交渉が始まる。

さらに綾香の不倫相手マサトが自分の隣の部屋で2人ともに「まぐわっている(SEXの婉曲的表現)」と話した。

財団先生は2人の証拠シーンを収めた録音を見せるよう強要、

しかし岡谷は録音ができていないと話したため、三砂は「え?それ聞いてない…!」と焦る。

岡谷は財団先生に謝罪するが、財団先生は取り乱して「そんな甘い気持ちで親権ほしいとか、二度と言わないでほしいです!!」と岡谷を非難。

親権獲得に妻へのわずかな情も罪悪感もいらないと財団先生はピシャリ。

 

そして岡谷はついに奮い立ち、「綾香の心臓をもぎ取る(=罪悪感を捨てる)」と断言。

ついに心寧の親権獲得のため鬼となった。

 

一方、綾香はマサトといつものようにデート先へと向かったが、ここで綾香から岡谷のもとに着信が入る。

今どこ?」と。

岡谷は自分の存在を悟られないために「会社に必要なものを取りに…」と嘘をつき、綾香とマサトは大いに納得。

岡谷は三砂の言われるがままにカメラと自撮り棒を持ち、ソファーの下に身を隠すという行動に出る。

岡谷はソファーの下に隠れ、ついにマサトと綾香の不倫シーンをその目で見てしまう。

 

三砂は岡谷にカメラの起動を伝えるが、なんと岡谷は綾香へのわずかな″情″や″罪悪感″がでばってカメラの起動を拒絶。

結局、カメラの起動に踏み切れなかった。

だが三砂の必死の説得により、岡谷は歯を食いしばりつつ自撮り棒を伸ばして、ついに録音に成功。

 

次回はついに不倫の証拠を提示できるのか?

財団先生の対応はいかに?

 

〜3話終わり〜

 

ーー3話感想

 

親権争いは通常、弁護人が仲裁に立って交渉をスムーズに進め、しかるべき両者の合意があって円満離婚を果たす…という形が理想とされていますが、この財団先生はなんとも親権争いに無頓着な印象を受けます。

まあフィクションなので深く考えても仕方ないのですが、

娘の親権争いに介入を挟む父親の数がそもそも少ないこと、およびその親権を獲得できる確率が極めて低いこと、

財団先生の塩対応はそれを如実に物語っているといえます。

 

ただ現在、「男は仕事、女は家事」という従来の画一的な価値観が崩れ、今は女性でもバリキャリとしてお金を稼ぐ時代になっています。

中には男性でも女性顔負けの家庭力、育児能力を発揮することもあります。

もしかすると、親権獲得率10%という数字の寂しさは父親の子どもに対する無関心さが災いした結果ではなく、過去の古い価値観がいまだに日本に影を落としているから、と僕は考えているのですが、人によっては両方とも取れるかもしれませんね。

まあ、いずれにしても人によりけりなので、深くは言及しません。

 

余談ですが、三砂が前回、録音に失敗した岡谷を達成感のある顔で「よく我慢したね…。」と後ろから支えるシーン、

2話時点では録音に失敗しているのに「よく我慢したね。」とはなんぞや?と少し疑問だったのですが、3話でようやく疑問が解けました。

 

次回は財団先生の対応が見どころですね。

機動戦士ガンダム 第1話 ガンダム大地に立つ‼︎

第1話 ガンダム大地に立つ‼︎

 

宇宙世紀0079。

ジオン公国独立戦争で劣勢に陥った連邦軍は新鋭モビルスーツの開発を″サイド7″で行っていた。

戦火に巻きこまれたアムロは、モビルスーツガンダム″に乗りこむ!

 

ーーあらすじ

 

増えすぎた人口を宇宙に移住させてから、すでに半世紀が過ぎていた。

地球の周りの巨大な人口都市は「第二の故郷」と呼ばれ、安息の日々を送っていた。

一方、宇宙正義を掲げる0079(ダブルオーセブンティナイン)

地球から最も離れた場所の都市、スペースコロニーサイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦政府独立戦争を仕掛けていた。

この1ヶ月に及ぶ戦争の末にジオン公国地球連邦軍は半分の人口を死に至らしめ、人々は自らの行為に恐怖した…という。

戦争は膠着状態に陥り、開戦から約8ヶ月ほどが経過していた。

 

広大な宇宙空間にジオン軍が搭乗するモビルスーツ(MS)3機が現れ、基地であるコロニーへ着陸。

その1人であるスレンダーは曹長の命令により、コロニーへ待機することに。

曹長ともう1人の男が地球に降り立ち、双眼鏡で人影を確認。

この地球に住む1人の青年、アムロレイ。

アムロはメカの研究に没頭しており、小型ロボットであるハロも登場。

アムロは研究に夢中だったが、この地球ではジオン軍と冷戦状態にあり、敵の襲撃に備えて民間人には退避勧告が出されていた。

アムロのお迎え役であるハヤトが車でアムロを迎えに来たが、ハヤトは諸事情によりアムロの父親を恨んでいた。

アムロはサンドウィッチを口に咥えたまま車を発進。

 

地球連邦軍の宇宙戦艦である「ホワイトベース」はジオン軍の軍勢を打ち破る最終兵器として目されていた。

ホワイトベースはサイド7に入港しブライトはアムロの父親テム・レイにブリッジに向かうよう促した。

ブライトは入隊してから6ヶ月の駆け出しだったが、その期間にジオン軍との戦争が終われば実戦に駆り出されずに済む…

そんな心境をテムは抱いていた。

 

ーーシャア登場

 

一方、ジオン軍人の1人であるシャア・アズナブル地球連邦軍がザクに代わる大掛かりなモビルスーツ(MS)の開発に着手しているなどと邪推。

そこでジオン軍のもとに無線が入る。

暗号CC2と…。

地球連邦軍モビルスーツの開発を進めており、ジオン軍との戦いに備えているとの見方が有力となる。

 

そして地球連邦軍の偵察任務にあたっていたジーンは出世欲にまみれ、シャア少佐も戦場での勝利を重ねて出世したことを理由に単騎で地球連邦軍に突っ込むという軍規違反を犯してしまう。

手柄を立てちまえばこっちのもんよ!

ついにジーンは砲撃を開始。

次々に基地を破壊し、避難シェルターに身を潜めていたアムロは事態の重さを認識し父親のテムにもっと安全な避難先を促してもらうよう退出。

アムロは軍艦にいるテムに会おうとしたがジーンのザクの砲撃により瓦礫が散乱してしまう。

アムロはその瓦礫の山から連邦軍によるモビルスーツの極秘資料を拾い、俄然興味が湧く。

 

一方、シャアのもとにジーンともう1人の偵察隊デニムがジーンを援護するために後方支援を行い、連邦軍と戦闘しているという無線が入る。

シャアは自ら出陣するため、軍艦をサイド7に近づけることを命令。

また、スレンダーには退散を命令した。

 

アムロは激戦の渦中にモビルスーツの極秘マニュアルを読み漁り、近くにいたフラウ・ボゥを避難させ、アムロは待機中のガンダムに目をつけた。

テムは民間人とアムロホワイトベースに避難させたが、アムロは目の前のガンダムに俄然興味が湧き、搭乗しようとする。

…さらにフラウボゥが爆風にやられ、民間人の死体の山が転がり落ちるという惨状を目の当たりにしたアムロはついに奮い立った。

ちなみに民間人の中にはフラウボゥの家族も混ざっていた。

泣き崩れるフラウボゥをアムロは「君は強い女じゃないか‼︎」と激励し、フラウボゥをホワイトベースまで避難させた。

 

ーーアムロの初陣

そして、

こいつ動くぞ…。

アムロはそう言ってガンダムコクピットに乗り込み、様々な操縦を試みる。

ついに目の前のモニターが映し出され、画面内に映るザクにレバーを引いて光線弾を発射。

間一髪でジーンは避けたが、アムロは体勢を立て直すのに苦戦。

その間、ジーンはガンダムにライフルを撃ち込んだが、ライフルを全くモノにしない装甲の厚みにジーンは焦る。

ガンダムは立ち上がり、ついに戦闘開始。

しかしアムロは途中で弾切れしてしまい、絶体絶命の状況に陥る。

…が、アムロが操縦するガンダムはザクの鉄パイプを引きちぎり、敵機を倒すことに成功。

さらにライフサーベルを取り出して退散しようとするジーンのザクを一刀両断に切り伏せ、さらにその後デニムのザクまでもライフサーベルで貫く。

しかしその反動で空気の湧出が止まり、ガンダムの運搬も止まってしまった。

 

一方、シャアは地球連邦軍のもとに進んでおり、

認めたくないものだな。自分自身の… 若さゆえの過ちというものを。

と意味深なセリフを残しつつ、ついに次回はアムロとシャアの衝突シーンが待ち受ける胸熱な展開に。

乞うご期待。

ドラえもん 第2話 ドラえもん タイムマシンがなくなった‼︎

ドラえもん タイムマシンがなくなった‼︎〜

 

 

ーーあらすじ

 

1階の部屋が散らかってるのを見てママはのび太に注意しますが、後ろを振り向くと茶色の狼がいました。

ママは焦ってベランダに飛び出していきます。

これはのび太によるモンスターボールのバーチャル映像でした。

ママはそれに気がつき、のび太の2階の部屋に上がりますが、のび太はタイムマシンの引き出しに隠れていたため、バレずに済みました。

のび太ドラえもんから借りたモンスターボールでママを出し抜いたことをドラえもんに言いますが、ドラえもんはそんなのび太を叱りつけます。

そこでのび太が逃げた先のタイムマシンがないことにドラえもんが気づき、タイムマシンのブレーキを忘れてしまったために未来か過去の世界に飛んでしまったのです。

ドラえもんは『タイムベルト』を取り出しました。

これは場所は動けないけど時間移動ができる、という優れモノです。

タイムマシンは超空間に波を起こすため、タイムセンサーの電波をたよりにタイムマシンの場所を突き止める、という方法を取りました。

センサーがタイムマシンの存在を感知し、ついに場所をとらえたドラえもんのび太は超空間を抜け出しました。

…が、落ちた場所は平原が広がるところでした。

1866年昔ののび太の部屋がある場所に移動し、2人はタイムマシンを探し始めます。

しかしタケコプターで探してもタイムマシンは見つかりません。

タケコプターのバッテリーが不足し、ついに夜になってしまいました。

2人は焚き火で休息していましたが、茂みから野生の動物が現れ始めました。

ドラえもんのび太は野生動物が逃げ出した方角にタイムマシンがあると見て2人は静かに進みます…。

さらに山を見上げると山腹に赤い目を光らせた何者かが睨んでいました。

2人は逃げ、火を起こしたりあらゆる武器を取り出して臨戦態勢に入りました。

しかし1日経ちましたが結局怪獣は出ませんでした。

2人はすっかり寝不足です。

川向こうに着くと2膳の箸が流れ、村の存在を嗅ぎ取ったドラえもんのび太はついに集落を発見しました。

しかし女の子の泣き声が聞こえてきたので2人はこっそり家の中を覗き込みました。

2人はほんやくこんにゃくを食べ泣いている理由を尋ねましたが、

開口一番「たぬきが喋った!」と言われ、調子が狂ってしまうドラえもん

村長に会うと八岐大蛇(やまたのおろちの存在を聞かされ、

昨夜の赤い目をした怪獣だとのび太は思いました。

集落はオロチに荒らされ、怒りを鎮めるために娘を1人ずつ生贄として差し出す、といった神話・伝承に基づく話を聞かされ、のび太はオロチを倒すために奮い立ちます。

…が、ドラえもんは乗り気ではありませんでした。

しかし村の人たちは2人の勇気を讃え、ついに夜に生贄(のび太ドラえもん)を差し出すことに。

 

神話ではスサノオヤマタノオロチにお酒を飲ませ、ベロンベロンになったオロチを切り伏せる、という話になっていました。

2人はヤマタノオロチをひたすら待ち続けます。

のび太はたびたび「ヤマダノオロチ」と言い間違えるので、ドラえもん吹き出しの解説も添えて「いいか。頭が8つだろ。8つの又に分かれているからヤマタ!」と言い聞かせましたが、

のび太は「おかしいよ。頭が8つなら又は7つだよ。ナナマタノオロチというべきだ。」と反論しました。

しかしそうこうしているうちに、背後から恐るべきヤマタノオロチが姿を現し、のび太ドラえもんは芝居を打ち、お酒を飲むよう勧めます。

オロチはお酒を飲んだので作戦は成功したかに見えましたが、オロチは急にのび太たちに襲いかかりました。

ドラえもんはスモールライト、桃太郎のきび団子、必中ゴムパチンコ、催眠機、空気砲などあらゆる武器を駆使しましたがオロチには全く効かず…。

目の前に茂みがあるので2人は潜り込みますがのび太は迷子になってしまい、さらに運悪くオロチと鉢合わせになってしまいます。

そしてついに食べられてしまい…

ドラえもんは全てが終わったかと思い涙の叫びを訴えますが、その後オロチの体が白い光を放ち徐々に小さくなって…

なんと仰天の展開‼︎

1つのモンスターボールにオロチは吸い込まれ、跡形もなく消えてしまいました。

オロチの正体はずばり、ドラえもんの道具『モンスターボール』で生み出されたバーチャル映像だったのです。

2人は安心し、のび太は集落に行こうとしますが、これ以上歴史改変に関わるわけにはいかずドラえもんのび太を連れてタイムマシンで帰りました。

当然ながらドラえもんのび太に説教しました。

そしてのび太はタイムマシンの帰り際でも「又が7つでどうしてヤマタなの?」と聞き、最後までドラえもんを呆れさせました。

おしまい。

 

ーー2話感想

 

タイムマシンが壊れる、どっか行ってしまう、奪われてしまう、などの展開はもはやドラえもんでは王道です。

今回はのび太の不注意によりタイムマシンを探すはめになってしまいましたね。

さらに2話では珍しくジャイアンスネ夫静香ちゃんなど3人の主要キャラが登場せず、ドラえもんのび太2人だけのストーリーとなります。

 

のび太ヤマタノオロチの頭数にこだわるシーンは面白いですよね。

ドラえもんは「昔からこう呼ばれてるの!」とぶっちゃけていましたが、のび太にとっては納得できる解答ではなかったのでしょう。

 

余談ですが、現在のドラえもんと比べてこの頃は2人の表情が豊かというか、こっちのほうが藤子不二雄・原作に近いタッチで安心感がありますね。

ドラえもん 第1話 勉強べやの釣り堀

〜勉強べやの釣り堀〜

 

ーーあらすじ

 

ジャイアンスネ夫2人は団地の裏の川で大量の魚を釣っていました。

バケツに水を張り、その中でビチャビチャする魚をのび太ドラえもんに見せびらかすスネ夫でしたが、ジャイアンは「俺様の腕前があってこそだけどな。」と皮肉を言いました。

のび太はそれに興味を持ちママに相談しますが、「ダメです‼︎ のびちゃんは道を歩いててもドブに落っこちる人なのよ。」と釣りを許可しませんでした。

すねて2回の部屋で寝転がるのび太でしたが、ドラえもんは『おざしきつりぼり』を出してあげました。

 

ドラえもんは川のある方角に合わせるためにダイヤルを回し、なんとのび太の部屋に川が移動しました。

のび太は嬉々として釣り竿を持ち出し、2階で釣りを始めました。

ドラえもんと釣りのスピードを競い合い、2人は魚が引っかかるのを待ち続けていました。

しかしのび太は釣竿を放り投げて水面を覗き、魚が泳いでいるのを確認。

結局、釣りの回転率を上げるため、ドラえもんは『手ばり』という道具を出しました。

これは自動で魚を捕まえてくれる便利な道具で、魚がひっきりなしに釣れました。

そこでのび太は釣竿に大物が引っかかたのか水面に引き寄せられ、2人で釣竿を引っ張り上げました。

しかし釣れたのはジャイアンであり、すぐに2人は釣り堀を畳みました。

一方、スネ夫と一緒に釣りしていたジャイアンは夢だったのか…⁇とボケていました。

ドラえもんのび太は別の川を探して釣りを再び始めました。

しかし一向に釣れないため、のび太はまたしても水面を確認。

すると案の定、地面は泥の塊でした。

2人はもっと多くの魚が生息する海にターゲットを定めました。

しかしのび太は興味本位で身を乗り出して海を覗き込んだため、ドラえもんにズボンを引っ張られて尻を晒してしまいました。

ドジなのび太を心配したドラえもんは、全身に塗布するだけでどんな水圧にも耐えることができる『深海クリーム』と、鼻の穴に入れておけば水中でも呼吸ができる『エラ・チューブ』を出しました。

のび太ドラえもんは海に潜り、大がかりな釣りを始めました。

さらにビッグライトで手ばりを大きくし、一気に魚を捕まえました。

しかしその際、サメを掴んでしまったのでドラえもんのび太はサメに襲われてしまいます。

サメとの逃避行の末、サメは途中の岩礁に挟まり、なんとか2人は振り切ることができました。

逃げた先には1隻の沈没船がありました。

宝の匂いがしたのび太は財宝を探し、1つの宝箱を見つけました。

ドラえもんのび太2人は宝箱をこじ開けようとしますが、その中身は巨大なタコでした。

2人はタコに拘束されますが、なんとか部屋に逃げおおせました。

しかしタコも一緒に来てしまったため、ドラえもんはダイヤルを狂わせてタコを別の場所に移動させました。

その後、釣り堀がお湯で沸いていたので、2人は温泉と勘違いしてドボン。

予想通り…行き着いた先はシャワー中の静香ちゃんのお風呂場でした。

静香ちゃんは激怒し、桶を2人に投げつけました。

なんとも情けないオチで1話は終わりました。

 

ーー1話感想

 

2005年のドラえもん声優リニューアルから通算して記念すべき第1話。

これから毎日記録をつけていきます。

現在はおそらく2000話相当のエピソードがあると思いますが、1日に1話見るとして2000話だと約6年はかかる計算です。

気の遠くなるような年月ですね(笑)。

でもドラえもん自体は大好きなのでこれから1日1話見るのが楽しみです。